中世イスラムの図書館と西洋―古代の知を回帰させ、文字と書物の帝国を築き西洋を覚醒させた人々

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  • サイズ A5判/ページ数 251p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784823109133
  • NDC分類 010.226
  • Cコード C1022

内容説明

本邦初。中世イスラムの図書館の全貌を紹介。膨大な書物と人材を生み、ユーラシア大陸全土にばらまき、「知の大河」を形づくった中世イスラムの図書館。この図書館群なしに私たちの今の暮らしはない。

目次

ギリシア・ローマ時代の図書館古代との決別そしてイスラム教の成立と拡大
中世イスラムの図書館
中世イスラム世界と西洋
イスラムの図書館に蓄えられた知、哲学・自然科学等の学問の業績
西洋への窓となった図書館 アラビア語からラテン語への翻訳と知の移転
中世イスラムの哲学・科学の受容と二人の碩学 トマスとベーコン

著者等紹介

原田安啓[ハラダヤスヒロ]
1947年生まれ。明治大学、近畿大学に学び、司書として公立図書館に勤務(17年)、教育委員会で生涯学習に従事(13年)。この間文部省(当時)給費、日本図書館協会派遣、米国図書館研究のため渡米。また国内各地の図書館設立にかかわる。1997年より大学で図書館情報学を講じる(非常勤)。教育委員会を退職後、正式に大学の教壇に立つ。2007年奈良大学教養部教授(図書館情報学)を経て、2011年より近大姫路大学教育学部教授(図書館情報学)。専門領域は図書館史、図書館政策論、図書館評価法、各国図書館事情など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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plum

4
片倉もとこさんのカイロ大学留学記には,お昼ご飯だったおいしそうなサンドウィッチと,教授が詩を朗々と吟ずる授業の様子が書いてあった。アレキサンドリアに図書館があったとかは世界史で習った。しかしイスラム世界における図書館の役割とか,イスラムの人々の知識や学問に対する開かれた興味などについて考えたことはなかった。フレデリックⅡ世はイスラム世界のキリスト者だったとするとその先進性に合点がいく。翻訳作業と文化水準の各々の動きに対する考察が興味深かった。「寛容」とは一体何に依拠する性質なのだろうか?2015/11/07

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