からのゆりかご―大英帝国の迷い子たち (改訂)

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  • サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784823108761
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0098

内容説明

母と引き離され海を渡った13万人の子供たち。英国最大のスキャンダルといわれる“児童移民”の真実をあきらかにし、幾千の家族を結びあわせた一人の女性の実話。

著者等紹介

ハンフリーズ,マーガレット[ハンフリーズ,マーガレット][Humphreys,Margaret]
1944年生まれ。英国ノッティンガム市に生まれ育ち、同市のソーシャル・ワーカーとなる。第二次大戦後英国の福祉施設からオーストラリアに集団移住させられた子供たちが存在することを知り、彼らの親捜しと人権回復のために、1987年児童移民トラストを設立。同トラスト会長

都留信夫[ツルノブオ]
1930年生まれ。明治学院大学名誉教授(英文学・小説)

都留敬子[ツルケイコ]
1935年生まれ。明治学院大学卒業。中学・高校の英語教師。国際救援センターにて日本語と社会生活適応訓練コース講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

37
一気読み。著者は本当にすばらしい仕事をしたと思う2013/04/21

スノーマン

21
本の雑誌特集、海外ノンフィクションリストから興味が湧き、読む。重くて辛いけど読みすすめずにはいられない。あるソーシャルケースワーカーの七年間の怒涛の仕事の内容。隠されていた事実が少しずつ明らかになっても、この計画の全貌はなかなか見えてこないし、それが恐ろしく、悲しい。イギリスとオーストラリア中心の話だと読んでいたところ、途中で『日本』も出てきたのでドキリ。世界の片隅の動きも全世界に関わってくる。そして訳者のあとがきにあるように、中国残留孤児問題や人権を無視したような政治的な出来事は、決して他人事ではない。2022/04/15

umeko

17
あまりの悲惨さに言葉が出ません。児童移民の過酷な労働に、虐待、そして何より自分は誰なのかが分からない苦しさ。そんな子供たちが13万人を超え、しかも1970年代まで続いていたにもかかわらず、著者が公にするまで闇に飲み込まれていた事実。子供たちのこの想いを誰にぶつければいいのかと、読んでいて何度も胸が締め付けられました。2012/09/07

jamko

13
1900年代から(なんと70年代まで!)国家ぐるみで行われていたイギリスの児童移民についてのノンフィクション。最近の本ではないがたまたま知る機会があって手に取ったら一気読みでした。著者のマーガレット・ハンフリーズさんはこの問題に初めて光を当てた人で素晴らしい仕事ぶりなのだけど、その没頭ぶりは読みながらハラハラするほど(実際体調や精神バランスを崩したり脅迫されたりしてるし)。しかしこうして社会的弱者(若いシングルマザーとその子供)に国が素知らぬ顔で犠牲を押し付けるの、既視感ある。2017/01/10

ネイピル

12
人口を増やしたいからといって両親の同意を得ずに子どもたちを遠い土地へ送るというのは馬鹿げている。しかも不毛な土地へ。劣悪な環境。陰惨な待遇。自分の意思とは別に連れてこられた児童移民たちの怒りと悲しみと憎しみを思う。 しかも虐待までされた人たちもいる。これで自分たちへの非難が正当なものじゃないと言える、関係団体の神経がすごいです。2017/03/01

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