量子力学〈上〉専門外の人が１人で理解するために

島田 憲一【著】

日本図書刊行会（2003/08発売）

• サイズ A5判／ページ数 264p／高さ 21cm
• 商品コード 9784823107597
• NDC分類 421.3
• Cコード C0042

内容説明

本書では、１粒子系を対象として量子力学の原理を理解することに目的を置いた。まず古典力学は原子や分子の諸現象に対して無力であることを示し、続いて量子力学特有の現象が見られる実験を眺める。次に実験事実に基づいて基本仮定を設定する。次に数学的にＳｃｈｒ¨ｏｄｉｎｇｅｒの波動方程式やＨｅｉｓｅｎｂｅｒｇの運動方程式を導き、量子力学特有の現象を理論的に検証する。最後に量子力学では特に重要な保存量について少し詳しく眺め、厳密に解ける幾つかの例を見る。

目次

第１章　古典力学の限界（古典的惑星軌道型原子モデル；古典的惑星軌道型原子モデルの困難）
第２章　量子力学的な現象（量子力学の実験的根拠（二重スリットの実験；位置と運動量の同時決定）
測定の本質）
第３章　量子力学の数学的基礎（量子力学の基本仮定；Ｄｉｒａｃの記号　ほか）
第４章　波動力学と行列力学（古典力学（Ｎｅｗｔｏｎ力学；Ｌａｇｒａｎｇｅ形式の解析力学；Ｈａｍｉｌｔｏｎ形式の解析力学）
波動関数と演算子　ほか）
第５章　厳密解の例（自由粒子系―運動量と運動エネルギー；角運動量　ほか）

著者等紹介

島田憲一［シマダケンイチ］
１９６４年愛知県名古屋市生まれ。１９８６年岐阜大学農学部農学科卒業。１９８８年岐阜大学大学院農学研究科（農学化学専攻）修士課程修了。１９８８年イビデン（株）入社。２００３年よりグランドアート（株）
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