流紋―ハーディ文学の現代性

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 321,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784823106897
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

タブーへの迂回路として異教の世界を背景に、時間と空間の隔たりを強調、物語に多様で華麗な表現を与える。

目次

ハーディ文学が難解なのは何故か
第1部 「ウェセックス」の異教信仰の残映(『帰郷』―異教の女神ユーステイシア;『ダーバヴィル家のテス』―背景は異教の世界)
第2部 「現在と過去の併置」が意味するもの(『キャスターブリッジの市長』―過去への欲望;『ダーバヴィル家のテス』―変容する時間と空間)
第3部 「視覚=意識」に表現を与えたもの(『日陰者ジュード』―「ちびの時じいさん」の人物造形;『恋の魂』―ナルキッソスの運命を生きるピアストン)
第4部 「時間」・「ペシミズム」・「愛」・「死」(『らっぱ隊長』―主題は「歴史」ではなく「時間」;トマス・ハーディの「ペシミズム」;恋人トライフィーナ・スパークスの謎;(詩)「死後は」―「死」に抗う「生」)
ハーディ文学の「現代性」とは?

著者等紹介

藤井繁[フジイシゲシ]
聖徳大学人文学部教授(大学院言語文化研究科教授・文学博士)。日本大学教授(文理学部英文学科)、日本英文学会評議員、日本大学英文学会長を経て、1990年に聖徳大学教授に。人文学部長、大学院言語文化研究科長を歴任。現在、大学院で英文学を担当。日本ハーディ協会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品