内容説明
終末への挽歌。そのテーマは少しも色褪せず、先駆者の光芒を帯びて、さらに読み継がれてゆくはず。
目次
ハーディ小説の出題と形式
『緑樹の陰で』―共同体の崩壊
『青い瞳』―封印された過去
『狂乱の群れを離れて』―色褪せた牧歌
『帰郷』―気紛れな荒野
『塔上の二人』―救済のドラマ
『カスターブリッジの市長』―宿命の自己処罰者
『森林地の人々』―呪われた自然
『ダーバヴィル家のテス』―幻想と現実の間で
『日陰者ジュード』―終末への挽歌
『恋の魂』―幻想我の挫折
トマス・ハーディとその世界観
著者等紹介
藤井繁[フジイシゲシ]
昭和4(1929)年宮城県栗原郡築館町に生まれる。日本大学教授(文理学部英文学科)、日本英文学会評議員、日本大学英文学会長などを経て、平成2年から聖徳大学教授、人文学部長、大学院言語文化研究科長を歴任。現在大学院で英文学を担当。日本ハーディ協会運営委員
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