内容説明
二十一世紀の日本を担う保守政治に失われた品格を求めるには、日本の保守理念の中核にある『尊王』の精神をうわべではなく、保守政党人の内面において活性化させなければならない。本書では、その最初の手掛かりとして、昭和前期の国民的価値であった『尊王』と『高い道義性』を基準に歴史を振り返る。
目次
1 昭和天皇の不戦の誓約
2 第一次世界大戦後の平和構造
3 北東アジアにおける日本の権益
4 皇国滅亡への出発点
5 学校秀才グループ
6 山県有朋の遺伝子
7 魔法の杖・統帥権と天皇機関説騒動
8 満州事変と国際社会
9 アジアへの連帯と国民の支持
10 敗戦に至る臣下の責任
11 帝王の責任
12 皇紀世紀末の悲劇の将軍
13 戦前・戦後の継続性