出版社内容情報
憲法を変えようとの動きが強まっていますが、いいのでしょうか? お年寄り、女性、子どもに寄り添いながら、何ができるかを考える。憲法を変えようという動きが強まっていますが、本当にいいのでしょうか? まず、くらしの足元にたちかえって、のびのびとおだやかに、平和に自由に生きていく上で、憲法が果たしている役割を考えます。そして、お年寄り、若者、女性、子どもに寄り添いながら、何ができるかを考えます。
はじめに 大野和興
第1部 足元の現実
1 食べられない
2 終いの住み処はどこに
3 夢をみてはいけない子どもたち
4 姥捨てと介護心中のはざまで
5 働けど働けど
6 生きづらさを生きる女たち
7 それでもここで生きたい
8 いつでもどこでもお医者さんに
9 生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!
10 この国は恐ろしい国
第2部 人らしく生きるために
1 運動の現場から
「新・人間裁判」で生存権を問う 三浦誠一
食の安全は人権 水原博子
遺伝子組み換え食品は憲法違反だ 天笠啓祐
台所からいのちと平和を考える──コープ自然派生協の場合 纐纈美千世
対抗軸としての「社会的経済」 若森資朗
反貧困の砦をつくる 荒川茂子
主権者の目覚め──「お母さん革命」から「選挙に行こうよ」へ 杉浦陽子
沖縄は憲法を共有する 安次富浩
TPPは基本的人権を具体的に侵害する 山田正彦
そこのけそこのけリニアが通る 浅賀きみ江
安保法制違憲訴訟 西沢江美子
災害復興の主役は被災者であり、基本は憲法にあります 津久井進
2 あたりまえの労働運動へ
──働くものの権利と人権を守る 武 建一
[補論]未組織労働者の海へ 仲村 実
3 インタビュー 戦争と平和
──憲法にいま何が起ころうとしているのか 清水雅彦
4 対談 一人ひとりが考え、行動すれば、社会は変わる
──消費者・生活者として大切にしたい憲法 太田啓子・纐纈美千世
おわりに 富山洋子
日本国憲法(関連条文)
日本消費者連盟[ニホンショウヒシャレンメイ]
1969年創立の消費者団体。「すこやかないのちを未来につなぐ」という理念の下、食の安全を求める運動や、原発反対運動、合成洗剤追放運動などに取り組んでいる。月刊誌『消費者リポート』では「ラーメンから原発まで」をモットーに幅広い問題を扱い、マスコミが書けないことにも切り込む。企業・行政機関からの広告及び資金援助等は一切受けず、個人会員によって支えられている。2006年に特定非営利活動法人認証。
消費者・生活者9条の会[ショウヒシャセイカツシャキュウジョウノカイ]
2014年7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定など、安倍政権の暴走を暮らしの場からくいとめるため、同年11月に発足。呼びかけ人に、アーサー・ビナードさん(詩人)、上原公子さん(元国立市長)、富山洋子さん(日消連顧問)など。主権者として、憲法を踏みにじるものに声を上げ、すべての人々が穏やかに暮らせる社会をつくり上げていくことを宣言している。事務局は日消連。
目次
第1部 足元の現実(食べられない;終いの住み処はどこに;夢をみてはいけない子どもたち;姥捨てと介護心中のはざまで;働けど働けど;生きづらさを生きる女たち;それでもここで生きたい;いつでもどこでもお医者さんに;生業を返せ!地域を返せ!;この国は恐ろしい国)
第2部 人らしく生きるために(運動の現場から;あたりまえの労働運動へ―働くものの権利と人権を守る;インタビュー 戦争と平和―憲法にいま何が起ころうとしているのか(清水雅彦)
対談 一人ひとりが考え、行動すれば、社会は変わる―消費者・生活者として大切にしたい憲法(太田啓子・纐纈美千世))