出版社内容情報
往年のヒーロー・アラカンが語った日本映画の裏舞台。竹中労による緻密な取材と聞き取りによって描かれた、もう一つの日本映画史。
「ゲイジュツ、関係おまへんおや」とアラカンが繰り返し言うこの聞書は、竹中労の怨筆と相まって、私を夢中にさせた。──ともに無頼の竹中とアラカンが“合体”したとも言える絶品の快作を心ゆくまで堪能してほしい。(佐高信「解説」より)
世界一面白い本や マキノ雅弘
序 章 嵐寛寿郎の他に神はなかった
聞書・1 生い立ちの記
第1部 ああ、サイレント時代
聞書・2 天狗、売り出す
聞書・3 山中貞雄のこと
聞書・4 さらば無声映画
レポート・?T マキノ・東亜・寛プロ
(活動写真よろしかった)
第2部 雲の上から地の涯てへ
聞書・5 かくて、神風は吹かず
聞書・6 戦争あきまへん
聞書・7 女難・剣難の巻
レポート・?U 日活?三社統合・敗戦
(ほてからに、ほてからに)
第3部 化天の中をくらべれば
聞書・8 あらかん天皇紀
聞書・9 老兵・路頭に迷う
聞書・10 君知るや南大東島
総括・A かえりみれば半世紀
聞書・11 老いらくの章
総括・B==嵐寛寿郎名作劇場
あとがき・ファンの皆さんに 竹中 労
解説 佐高 信
【著者紹介】
ジャーナリスト、ルポライター
1930年5月30日、東京・神楽坂で生まれる。
父は昭和初期その幻怪妖美の挿絵で大衆画壇の頂点に立った竹中英太郎。
週刊誌「女性自身」の記者となり、芸能人の「直撃インタビュー」「独占手記」などの芸能ジャーナリズムの手法を開拓。評論、ルポルタージュ、小説、映画製作、など幅広い分野で活躍をする一方、沖縄の歌に魅せられ、その普及に努めた。
1991年5月19日死去。遺骨は沖縄の海に散骨され、その一部は甲府市のつつじが崎霊園に埋葬されている。
主な著作に、『山谷・都市反乱の原点』『美空ひばり』『琉球共和国──汝、花を武器とせよ』『日本映画縦断?T??V』『たまの本』など。
目次
序章 嵐寛寿郎の他に神はなかった(生い立ちの記)
第1部 ああ、サイレント時代(天狗、売り出す;山中貞雄のこと(アゴの出逢い)
さらば無声映画)
第2部 雲の上から地の涯てへ(かくて、神風は吹かず;戦争あきまへん;女難・剣難の巻)
第3部 化天の中をくらべれば(あらかん天皇紀;老兵・路頭に迷うの巻;君知るや南大東島;老いらくの章)
著者等紹介
嵐寛寿郎[アラシカンジュウロウ]
1902年~1980年。映画俳優、映画プロデューサー。戦前期~昭和期に活躍した時代劇のスーパースターで、三〇〇本以上の映画に出演し、「アラカン」の愛称で親しまれた。本名・高橋照一(たかはし・てるいち)
竹中労[タケナカツトム]
ジャーナリスト、ルポライター。1930年5月30日、東京・神楽坂で生まれる。父は昭和初期その幻怪妖美の挿絵で大衆画壇の頂点に立った竹中英太郎。週刊誌「女性自身」の記者となり、芸能人の「直撃インタビュー」「独占手記」などの芸能ジャーナリズムの手法を開拓。評論、ルポルタージュ、小説、映画製作、など幅広い分野で活躍する一方、沖縄の歌に魅せられ、その普及に努めた。1991年5月19日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 大蛇薙