出版社内容情報
辺野古の埋立承認手続に瑕疵があるとして、第三者委員会が、翁長沖縄県知事に対して提出した検証結果報告書を、わかりやすく解説。
7月16日に第三者委員会が、翁長沖縄県知事に対して「検証結果報告書」を提出ました。辺野古の埋立承認手続に瑕疵があると報告したのです。
8月10日から沖縄県と日本政府との間で集中協議が行われましたが、9月7日に決裂。
10月13日に翁長知事は埋立承認を取り消しました。
沖縄の民意をまったく理解しない安倍首相・菅官房長官など日本政府との長い闘いに打ち勝つために、本書では、沖縄第三者委員会の報告書をわかりやすく解説する。
【著者紹介】
沖縄環境ネットワーク世話人。
日本野鳥の会、WWFジャパンに勤務した。
目次
第1章 公有水面埋立法とは、どんな法律でしょうか(公有水面埋立法について詳しく知りましょう;環境アセスメントの問題点は、「事業内容を後出し」していることです;沖縄県はどのような審査をしたのでしょうか;第三者委員会とは、どんな委員会なのでしょうか)
第2章 なぜ辺野古なのでしょうか?―「埋立の必要性」を検証しましょう(普天間の危険性の除去のために、辺野古への移設が唯一の解決策なのでしょうか;辺野古の軍事空港・軍港建設計画は、1966年に計画されていました;第三者委員会の報告書を読みましょう)
第3章 辺野古埋立は、国土利用上「適正かつ合理的」なのでしょうか(沖縄県の審査結果は正しかったのでしょうか;第三者委員会は、どのように検証したのでしょうか;辺野古埋立の利益と不利益を比べてみましょう;これが、第三者委員会の結論です;政府の対応は法治国家にあるまじきものです)
第4章 環境保護は適正でしょうか(辺野古・大浦湾の特徴;第三者委員会報告書での論点;総合的に判断してみましょう)
第5章 アセス法、公有水面埋立法の観点から(公有水面埋立法と環境影響評価書について;公有水面埋立法の「免許」と「承認」の関係;承認取消に対する国の対応について)
著者等紹介
花輪伸一[ハナワシンイチ]
沖縄環境ネットワーク世話人。1949年、仙台市生まれ。東北大学理学部生物学科卒業、東京農工大学農学研究科修了後、日本野鳥の会、WWFジャパンに勤務。退職後も、沖縄の自然保護と軍事基地問題、各地の湿地保護に取り組む
真喜志好一[マキシヨシカズ]
沖縄平和市民連絡会・共同代表。建築家。1943年、沖縄県那覇市生まれ。1991年、沖縄キリスト教短期大学の設計で日本建築学会作品賞受賞。シュガーホール、壷屋焼物博物館、沖縄大学、佐喜眞美術館などを設計。一坪反戦地主会、白保の海と暮らしを守る会、SACOを究明する会、沖縄環境ネットワークなどの市民運動に深く関わる
安部真理子[アベマリコ]
日本自然保護協会自然保護室主任。大学、大学院にて生物学と生化学を専攻し、WWFジャパンに勤務。琉球大学博士課程にて博士号(理学)を取得。1997年に日本国内でのリーフチェック立ち上げにかかわり、以来コーディネーターをつとめる。沖縄リーフチェック研究会会長、日本サンゴ礁学会保全委員、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会理事、海の生き物を守る会運営委員
三宅俊司[ミヤケシュンジ]
日本弁護士連合会人権擁護委員・沖縄弁護士会人権擁護委員会委員長。辺野古アセス訴訟弁護団・辺野古埋立承認取消訴訟弁護団。一坪反戦地主会共同代表。1951年、広島市生まれ、被爆二世。1984年、沖縄弁護士会登録し、以後弁護士として活動。2008年、沖縄弁護士会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Hiroki Nishizumi
akanishi