出版社内容情報
なせ安倍首相は新基地建設を進めようとするのか。その裏で蠢く「基地マフィア」の実態を、『週刊金曜日』編集長と若き記者が暴く。
自民党中央政府は辺野古での基地建設を諦めていない。とすれば名護ではその受け皿になる集団が今後も必要になるということである。……カネと権力という普遍的な動機でいまも動く基地マフィアの動向を注視し続けなければならない。(はじめに「なぜ基地マフィアを追うのか」より)
はじめに なぜ基地マフィアを追うのか──平井康嗣
第1章 名護市の基地マフィア 2008年
第2章 基地マフィアと名護市長選 2013年?2014年
第3章 新基地建設に揺さぶられ、膨らむ基地利権 2014年
第4章 変わる沖縄の政財界と流動化する民意 2014年11月
第5章 脱「基地経済」への道程 2015年4月
おわりに──野中大樹
【著者紹介】
平井 康嗣
『週刊金曜日』編集長
目次
序章 足下の小さな事実
第1章 名護市の基地マフィア―2008年(米軍再編マネーに群がる基地マフィアたち;守屋武昌更迭を切望した名護市;少女暴行事件を無視した名護市議会自民党系議員たち;沖縄防衛「族」議員;1年間で学生の7割が逃げた“振興費”学校)
第2章 基地マフィアと名護市長選―2013年~2014年(大混乱の名護市長選候補者選び;基地マフィアたちのもくろみと、大誤算;「たった4、5人でものごとを決めてはダメですよ」―比嘉鉄也・元名護市長インタビュー;首相官邸、自民党、『産経新聞』、東京からのおぞましい「一本化」圧力;名護市で「推進」を叫ぶ正式候補が誕生;問われた沖縄北部振興事業の実態)
第3章 新基地建設に揺さぶられるまち―2014年夏(基地マフィアに殺された元銀行員;地方権力者と対峙する名護;膨らむ基地利権と漁協組合長の暴走;名護市を闊歩した利権屋の正体は元大手商社マン)
第4章 変わる沖縄の政財界と沖縄県知事選―2014年秋(沖縄、民意変化の胎動;「イデオロギーではなくアイデンティティが問われている」―平良朝敬かりゆしグループCEOに聞く)
第5章 脱「基地経済」への道程―2015年4月(「沖縄はカネの奴隷にはならない」―金秀グループ呉屋守将会長インタビュー;「財政依存、公共事業依存体質から沖縄は脱却する」―照正組社長、照屋義実インタビュー;沖縄振興策は見せかけの看板―琉球大学・島袋純教授インタビュー;ナショナリズムとアイデンティティのはざまで―作家・目取真俊氏インタビュー)
著者等紹介
平井康嗣[ヒライヤスシ]
1969年千葉県生まれ。1997年株式会社金曜日入社、『週刊金曜日』編集部配属。2010年より『週刊金曜日』編集長
野中大樹[ノナカダイキ]
1982年熊本県生まれ。2010年株式会社金曜日入社、『週刊金曜日』編集部配属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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