出版社内容情報
村の誰もが認めた伝承マタギであった鈴木忠勝。永年にわたる付き合いのあった著者が、残された写真や録音をもとに、その生涯を綴る。
忠勝の死(1990年)に関して、「これで目屋のマダギも終わったナ」という何人かの村人たちの噂を私は耳にしている。たしかに鈴木忠勝(明治40年=1907年生)は名実ともに、村の誰もが認める最後の伝承マタギだった。忠勝はマタギ集団のリーダー、すなわち「シカリ」として知れ渡っていた。忠勝がマタギであることを否定する村人は一人もいない。(はじめに)
──永年にわたる付き合いのあった著者が、残されたたくさんの写真と録音から、白神山地の最後の伝承マタギの生涯を綴ります。著者の白神山地シリーズの最終作といえる大作です。
はじめに
第1章 水没集落
第2章 白神山地とマタギ
第3章 クマ狩り
第4章 山々に残る伝承
第5章 山の暮らし
第6章 白神山地をめぐる歴史
終 章 ひとつの山村の消滅と将来について
おわりに
【著者紹介】
根深 誠
1947年、青森県弘前市に生まれる。明治大学山岳部OB。日本山岳会会員。1973年以来、ヒマラヤに通い続ける。故郷津軽の自然を愛し、白神山地を歩き尽くす。ブナ原生林を東西に分断する青秋林道の建設計画が持ち上がった際には、反対運動を立ち上げる。主な著書『遙かなるチベット』『シェルパ』『いつか見たヒマラヤ』他多数。
目次
第1章 水没集落
第2章 白神山地とマタギ
第3章 クマ狩り
第4章 山々に残る伝承
第5章 山の暮らし
第6章 白神山地をめぐる歴史
終章 ひとつの山村の消滅と将来について
著者等紹介
根深誠[ネブカマコト]
1947年、青森県弘前市に生まれる。明治大学山岳部OB。日本山岳会会員。1973年以来、ヒマラヤに通い続ける。84年、アラスカ・マッキンリーで行方不明になった先輩仲間の植村直己の捜索に参加。これまでにヒマラヤの未踏峰6座に初登頂。故郷津軽の自然を愛し、白神山地を歩き尽くす。ブナ原生林を東西に分断する青秋林道の建設計画が持ち上がった際には、反対運動を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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