ハードボイルド徹底考証読本

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822813819
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0095

内容説明

日本ハードボイルド界の父と、直木賞作家が、ハードボイルドの歴史、ハードボイルド独特の世界観を語り尽くす!秘蔵のパルプ・マガジン「ブラック・マスク」など、マニア垂涎の図版もたっぷりお見せします。

目次

第1章 はじめはおみやげとおもしろ話あれこれ(アメリカ全州を回った;デビューした頃の話 ほか)
第2章 ハードボイルドとの出会い(初の「パーカー映画」;フィルムノワールを語る ほか)
第3章 ハメット『マルタの鷹』問題(『マルタの鷹』十人目の翻訳者;『赤い収穫』か『血の収穫』か ほか)
第4章 ハメット『赤い収穫』問題(『赤い収穫』の映画化;ハメットのプロフィール ほか)
第5章 ハードボイルドの作家たち(『影なき男』とパーカー、クラムリーのこと;チャンドラーのこと ほか)

著者等紹介

小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年岐阜県生まれ。ハードボイルドを中心としたミステリ評論家、翻訳家、アンソロジスト、小説家。早稲田大学第一文学部英文科卒業。ワセダミステリクラブに所属し、在学中から評論活動を開始。医学書院に勤務する傍ら、翻訳家としても活動を開始。テレビドラマ『探偵物語』の原案者であり、小説版も手がけた。2007年、『私のハードボイルド』(早川書房)で日本推理作家協会賞を受賞

逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京都生まれ。小説家。中央大学法学部法律学科卒業。博報堂に勤務する傍ら、執筆活動を行う。1980年「暗殺者グラナダに死す」により第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。86年『カディスの赤い星』(講談社文庫)により直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shintaro

57
一言で言うと、残念な本であった。その1は、映画論に終始していて3分の2ほどを費やしているが、僕はそのほとんどを観ていないためついていけなかった。その2は小鷹さんのハードボイルドの定義は全盛期のそれに留まっている、いわゆる狭義のハードボイルドである。これはノワール、あれはアメリカンニューシネマだと分類されてしまう。村上春樹はヘミングウェイを源流としつつ、その発展と文学における位置付け、後世への影響をも俯瞰している。僕にはこのほうが腑に落ちる。ハードボイルドばかり読んでいるとブンガクを語れないということか。2017/06/03

くさてる

13
ハードボイルド履修のために手に取った本ですが、正直言って、そういう目的では肩透かし。いわゆるフィルムノワールの映画について俳優や監督の蘊蓄が大部分なので、その方面に疎い私としてはなんとも……。そういう方面がお好きなかたには楽しい一冊かと思います。2019/09/07

midnightbluesky

5
逢坂さんが今度は小鷹さんに対決を挑んでいる。滝本誠さんを若いと断言している両人。確かにこういう分野での“バフ”という人はもう居ないのではないのか。これから、この分野を継承する人っているのか?2014/01/16

kokada_jnet

4
諏訪部浩一の『マルタの鷹講義』(私は、非常につまらなかった本)と、それを受けての小鷹信光による『マルタの鷹』改訳版刊行のくだりが、興味深かった。小鷹先生も、諏訪部本は、深読みしすぎだし、ハメットへの過剰評価ではないかと。2015/06/27

ジョークール

4
考証した本だからしかたないけれど、二人のハードボイルドおたく(小鷹さんはバフという表現が好みだそうです)が知ってる作家や俳優の名前を並べたてるばかりで、面白い本ではない。それにしても小鷹さん、こだわりすぎ!逢坂さんの「目から鱗」の発言に、目から鱗の作品じゃなく「目から鱗」という言葉じたいに待ったをかける。ガチのハードボイルドファンってちょっとおかしい。まあ、そのおかしいところが魅力っていやーそうなんですが。2014/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7254968
  • ご注意事項

最近チェックした商品