内容説明
現世代の人間は祖先から受け継いだ山紫水明の自然を滅茶苦茶に破壊してしまい、放射能で修復不能なまでに汚染してしまった。また若者たちには自分の人生の将来をイメージすることもできないほどに不安定な社会にしてしまった。現代文明の危機を正面から論じ、文明の転換と原子力社会からの脱却の緊急性を説く警世の書。
目次
第1章 個人主義と個人主義文明
第2章 個人主義と資本主義社会
第3章 個人主義と自然科学、科学技術
第4章 資本主義工業社会
第5章 文明の転換
第6章 日本の課題
第7章 福島原発事故はわれわれに何を問いかけているのか
著者等紹介
中屋敷宏[ナカヤシキヒロシ]
1935年生まれ。佐賀県鳥栖市出身。九州大学文学部大学院修士課程(中国文学専攻)修了。2001年弘前大学人文学部退官。現在、弘前大学名誉教授。日本有機農業研究会幹事。1998年より1500坪の果樹園と畑を無農薬有機栽培で耕作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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