国がいう「公共性」をひっくりかえそう!

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  • サイズ B6判/ページ数 133p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822803636
  • NDC分類 318.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

成田空港の暫定滑走路の現実を明らかにし、国のいう「公共性」を根本から問い直したシンポジウムの報告集。住民の意思をどう実現していくのかを展望する。

まえがき    山口幸夫

三里塚へ出かけてわかったこと   小田 実

成田空港・暫定滑走路廃止を求めるシンポジウム
国がいう「公共性」をひっくりかえそう!

はじめに 真の公共性とはなにか   高木久仁子
(高木仁三郎市民科学基金事務局長)
水原博子
(日本消費者連盟事務局長)

基調講演 公共性という名の暴力   小田 実(作家)   

パネルディスカッション 住民の意志をどう実現するか
          司会 山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)

議会の中で発言すること    岩永賢一(諫早市議会議員)

迷走を繰り返す愛知万博    影山 健(愛知万博中止の会代表)

「公共性」とは恣意的な産物である
――その反公共性を問う    島野房巳(空港はいらない静岡県民の会
     共同代表)

新しい物差しを持つ 柳川秀夫(三里塚農民)

会場からの発言と補足発言
数パーセントかの合意をする努力 北川れん子(衆議院議員)
原子力のゴミを何万年も管理する
公共性とは 武本和幸(柏崎原発反対同盟)
市民の力で民主主義的空間を
取りもどそう 秋本陽

まえがきより

 2002年4月、「暫定」と呼ばれる成田空港の2本目の滑走路が供用開始された。
 東峰部落で30年にわたって無農薬・有機農法を営んできた農家の軒先をかすめて、轟音と排気ガスを伴ったジェット機が離着陸する。オーバーランや墜落の危険性もある。
 世上の評価が高かった「公開シンポジウム」「円卓会議」は、住民との合意なしに空港建設はすすめないことを合意し、約束した。しかし、周辺の自治体、周辺住民の多数が賛成しているからと、『公共性』をかかげて、国はその約束を反古にした。
 もっとも被害の大きい東峰部落の住民の意思を無視した『公共性』とはいったい何か。
 その眼で見ると、全国各地に似た問題をかかえ、たたかっている住民がいる。阪神淡路大震災の被害者であり、市民議員立法で粉骨砕身された小田実さんに問題提起していただき、国がいう『公共性』の欺瞞を明らかにしたい。
 住民、市民にとっての公共性とは何だろうか。2002年7月14日に社会文化会館(東京都)で開かれたシンポジウムの記録と関係資料を以下にまとめた。
 多くの方々からのご批判、ご感想を期待したい。

2003年3月6日  山口幸夫

内容説明

二〇〇二年四月、「暫定」と呼ばれる成田空港の二本目の滑走路が供用開始された。東峰部落で三〇年にわたって無農薬・有機農法を営んできた農家の軒先をかすめて、轟音と排気ガスを伴ったジェット機が離着陸する。オーバーランや墜落の危険性もある。もっとも被害の大きい東峰部落の住民の意思を無視した“公共性”とはいったい何か。その眼で見ると、全国各地に似た問題をかかえ、たたかっている住民がいる。阪神淡路大震災の被害者であり、市民議員立法で粉骨砕身された小田実さんに問題提起していただき、国がいう“公共性”の欺瞞を明らかにしたい。住民、市民にとっての公共性とは何だろうか。二〇〇二年七月一四日に社会文化会館(東京都)で開かれたシンポジウムの記録と関係資料をまとめた。

目次

成田空港・暫定滑走路廃止を求めるシンポジウム―国がいう「公共性」をひっくりかえそう!(はじめに 真の公共性とはなにか;基調講演 公共性という名の暴力;パネルディスカッション 住民の意志をどう実現するか)
特別寄稿 「公共性」の今日的検討のために―六〇年代住民運動の到達点
第一五四国会国土交通委員会(二〇〇二年七月一二日)講事録 「時間に配慮した協定を結ばれてはどうか」
島村昭治さん・島村不二子さんインタビュー こんな場所がどこにある!

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