出版社内容情報
イライラする、考えすぎる、落ち込みやすい──そううつ病や神経症などを体質タイプ別に解説。心と身体の状態、漢方の処方をまとめたイラストが分かりやすい。
1 漢方がこころを治す
1 漢方がこころを治す
●気持ちがゆううつで明るくなれない
●やる気が失せてぼんやりする毎日
●人混みへ行くと不安でおちつかない
2 漢方治療の特徴と注意
●漢方の考え方の基本
●漢方の判断基準
①陰・陽
②虚・実
③寒・熱
④気・血・津液
⑤五臓――心・肝・脾・肺・腎
3 漢方治療の注意点
2 ゆううつ感と爽快感に揺れ動くそううつ病
1 そううつ病の75%をしめるうつ病(単極性うつ病)
●代表的な精神障害のそううつ病
●単極性うつ病の症状
① 精神症状
② 身体症状
●単極性うつ病の西洋医学における治療
① 内服薬
② 電気ショック療法(通電療法)
2 そう状態とうつ状態を交互に繰り返すそううつ病(双極性うつ病)
そううつ病になりやすい性格
双極性うつ病の症状
① 精神症状
② 身体症状
現代医学からみたそううつ病の治療
① 内服薬
② 休養と入院
3 ストレスや更年期② うつ病
③ 精神分裂病
④ 人格障害
⑤ 薬物やアルコール依存症
⑥ 原因疾患によるもの
●現代医学からみた治療法と対処法
① 対処法
② 内服薬
2 イライラ感がこころをしめるときのタイプ別漢方治療
●少しも落ちつかず、しゃべったり、さわいだり、じっとしない
●完璧主義で、責任感が強く、自分への負荷にイライラする
●自分の基準で納得いかないと、イライラして外にあたりはじめる
●外見ではどっしりでも内面ではかなりイライラしている
●話し方も怒っているようで、怒れば数倍輪をかける
●イライラすると手がふるえ、頭痛、めまいや頭が揺れる
●奇抜な行動や妄想がみられる
●ネチネチとイライラが同居する
●疲れるとイライラする
●中高年の頑固さとイライラが老化と疲労でおこる
●夕方になると熱っぽく感じたり、のぼせたり、イライラも加重する
●はしゃいだり、イライラして落ちつきがなく、時には泣いたり、
不安がったり、物忘れしたり、悲喜こもごも
3 イライラ感がこころをしめるときの病証鑑別い、休めないとき
② 仕事へ行くのがおっくうでしょうがないとき
③ やるべきことが沢山あるのに、何も手がつかないとき
④ 恐くて決断できないとき
⑤ 仕事でミスを犯して立ち直れないとき
⑥ 自分はダメだと思うとき
⑦ つらくてしょうがないとき
⑧ 仕事をやめたくなったら……
⑨ 休息のしかたがわからないとき
⑩ 申し訳なくて家族に話せないとき
⑪ 死ぬことしか頭にないとき
⑫ 良くなってきたことを実感したら
6 漢方医・漢方薬剤師の上手なかかり方
内容説明
漢方薬でこころの病を治すということは、こころを抑え込むということではありません。こころを抑え込んでしまったら、人間らしさまで失われてしまいます。人間らしさを保ちつつ、こころの病を治す必要があります。五臓を整え、性格も行動パターンも変わってこころの病が治るのです。
目次
1 漢方がこころを治す
2 ゆううつ感と爽快感に揺れ動くそううつ病
3 イライラ感がこころをしめるとき
4 不安感が中心の神経症
5 患者と家族へ―癒すこころの発散薬
6 漢方医・漢方薬剤師の上手なかかり方
著者等紹介
萩原忠幸[ハギワラタダユキ]
千葉県東金市出身。京都薬科大学薬学部卒業。1974~75年漢方メーカー剤盛堂薬品株式会社学術部勤務。1976年東金漢方センター本草園萩原薬局にて漢方臨床に従事。1988年鶏林東医学院にて梁哲周先生に漢方の基礎と臨床を学ぶ。現在漢方専科ファーマシーはぎわら開設。漢方誌「東医学研究」に臨床例を掲載中。漢方研究グループ学面塾にて漢方を教える
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