内容説明
時代を超え際立った存在であり続ける企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。
目次
第1章 最高のなかの最高
第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる
第3章 利益を超えて
第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
第5章 社運を賭けた大胆な目標
第6章 カルトのような文化
第7章 大量のものを試して、うまくいったものを残す
第8章 生え抜きの経営陣
第9章 決して満足しない
第10章 はじまりの終わり
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
87
基本理念が如何に大切かを主張するビジネス書は多いですが、本書のようにその理念を浸透、維持しながら進歩と卓越、つまり”ANDの才能(詳細は本文参照)”を実施していく、という主張は本書ならではないかと思いました。また、基本理念については「つくりあげる」や「設定する」ことではできず、”見つけ出すしかない”という指摘についても前述同様だと思いました。他のビジネス書とは違う次元の良書ではないでしょうか。2016/03/05
ehirano1
73
再読。のっけからP.ドラッカーを彷彿させる言及が続きます。印象的なのは「ビジョナリーカンパニーには、ずば抜けた回復力がある。つまり、逆境から立ち直る力がある(p7)」。さて、その「回復力」とは具体的には何なのか。十二の崩れた神話(p11~16)はあくまでデータ(結果)なので、回復力の原動力(原因)はわかりません。答えは「ビジョナリーカンパニー」ですが、その「ビジョナリーカンパニー」を読み解き血肉にしようと思います2017/04/22
vinlandmbit
52
言わずもがな名著をやっと読了。続く会社をどう作るのかを95年以前の企業がベースではあるが述べた一冊。そこから時は経ち今の時代と変わることもあれど、まずは過去と歴史を知る点ではとても有用に感じました。続巻に進みます。2020/01/03
カザリ
50
組織づくりのために読んだけれど、やっぱり組織づくりは信念と不屈の精神と、楽しむ心がないとできないよなあと。自分がどう生きるべきなのかというビジョンを追求するなかでは、本当に個人の生き方レベルでもかなり貢献してくれそうな知識があった。徹底的に考えると、ここまでできないなら組織で働くよりも個人事業者として生きていったほうが楽しく厳しくしかし幸せなんじゃないかなと。。ぐだぐだな組織は下からは変えられないからなあ。だったら、自分でと思ったら、独立だよなあ。2017/06/04
Lead the self【経営者・リーダーシップ開発】
45
中長期的に成功し続ける企業は何が違うのかを明らかにした経営学の古典。1巻は勘違いされがちな12の神話について解説をしています。”ORに縛られるのではなく、Andを生み出す”や理念や信念と経営の関連性など、企業を経営する上でのエッセンスが詰まっています。また、経営だけでなく、自分の部署やチームのマネジメントにも活かすことができるでしょう。企業事例などは古いですが、今でも有用なエッセンスが詰まっています。要約はこちら⇒https://youtu.be/OFTCoH3W9KQ2019/11/16