制度派経済学の基礎

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  • サイズ A5判/ページ数 311p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784822603168
  • NDC分類 331.76
  • Cコード C3033

内容説明

制度主義と社会的費用論、共進化の軌跡…。環境経済学のパイオニアが遺した経済学のグランドデザイン。

目次

1 序章:制度派経済学の永続的な妥当性の高まり
2 制度派経済学と従来の経済理論
3 制度派経済学の学問上の先行者たち
4 制度の本質と意義:制度変革の理論のために
5 人間の行為と経済行動についての制度派の理論
6 人間の欲求と社会的最低限の理論をめざして
7 制度派における資本概念と資本形成の過程
8 科学技術と営利企業の相互作用について
9 科学技術について2(続)
10 複数部門の経済と経済的支配の理論

著者等紹介

カップ,カール・ウィリアム[カップ,カールウィリアム] [Kapp,K.William]
1910‐1976。ドイツとアメリカを舞台に研究した経済学者。エコロジー経済学の唱道者で20世紀の制度派経済学の第一人者

バーガー,セバスチャン[バーガー,セバスチャン] [Berger,Sebastien]
アメリカ、ディキンソン大学助教授(経済学)、2008年度の社会経済学会の「ヘレン・ポッター賞」受賞者

ステパッチャー,ロルフ[ステパッチャー,ロルフ] [Steppacher,Rolf]
かつてカップ門下の院生担当の助手、カップ財団運営委員、元ジュネーブ国際関係研究所大学院(スイス)主任講師

大森正之[オオモリマサユキ]
1957年・東京生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学修士)。明治大学政治経済学部・教授(環境経済学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

18
ミュルダールへの手紙で、制度主義の研究では、科学と技術の重要性を強調し、途上国での究明を目指すとしている(‘70年8月14日、23・28頁)。制度派経済学は、従来の経済理論への批判が知られる(29頁)。ミュルダールは、自然界への実証的で客観的な判断について関心を表明しつつも、伝統的均衡分析が規範的な思考方法で顕在とも指摘した(37頁)。富の原因、豊かさとは、極度の貧困とはどう説明できるか。ミルは富を労働や犠牲なしに望ましい量を獲得できるもの以外の有用で心地よいものと定義している(60頁)。 2015/02/10

tuppo

0
個人の欲求は個人にのみ依って発するわけでなく社会が規定する部分も存在する。特にそれを制度と呼んでこの制度たちが存在するとき今の経済学で破綻する部分はどこか。となるので妥当ではあるけれど批判用途に終始してなかなか建設的になれない。そこで頑張って体系化しようとしたんだけど寿命が尽きてしまった先生のコラム集。分析的思考に喧嘩を売るという夢のある話。2014/11/09

マウンテンゴリラ

0
経済学者の宇野弘文に関する書籍の中で初めて耳にした制度派経済学。経済学に縁遠い私にとっては、雲を掴むような話であるにもかかわらず、宇野弘文氏の人間味と共に惹きつけられるものを感じた。本書はその入門書との位置付けになるのかも知れないが、とても片手間の斜め読みで把握できる内容ではなかった。しかし、新古典派経済学、それに連なる(?)新自由主義というものが、決して経世済民という本来の経済学の使命に叶うものとは思えず、また、それの対抗馬としてみた場合の共産主義も、階級闘争や、経済の合理化という視点のみで見→(2) 2024/05/23

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