内容説明
外務省在外公館は日本人移民を“鵜飼いの鵜”のように見ていた。移民たちも出稼ぎが目的で、錦を飾っての帰国を夢見ていた。だから日本人移民は現地で嫌われた。このメカニズム解明に向けた著者のライフワークとも言うべき「移民研究」意欲作。
目次
第1章 南米移民前史
第2章 戦前のペルー日系移民の軌跡
第3章 戦後のペルー日系移民の軌跡
第4章 戦前のブラジル日系移民の軌跡
第5章 ブラジル北部の日系移民の軌跡
第6章 ブラジルからの日系移民の回帰
第7章 アルゼンチン日系移民の軌跡
第8章 ボリビア、チリ、パラグアイの日系移民の軌跡
著者等紹介
吉田忠雄[ヨシダタダオ]
明治大学名誉教授。大正15年、新潟市生まれ。明治大学政経学部、同大学院修了。明治大学講師、助教授をへて、昭和40年以降教授。平成9年定年退職。宮崎産業経営大学教授となり、平成13年定年退職。その間、明治大学政治経済学部長、日本人口学会会長などを歴任。平成17年春、瑞宝中授章受章。著書に、『カナダ日系移民の軌跡』(カナダ首相出版賞特別賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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