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環境倫理学―環境哲学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 430p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784822602581
  • NDC分類 519
  • Cコード C1012

内容説明

環境問題は倫理学と哲学の根本問題を提起する。われわれは、どんな種類の生き物?どんな生活をすべき?繁栄できるのはどんな世界?自然界における居場所は?各章ごとに最前線の「環境事例」の丁寧な説明から始まり、本論の後に「練習問題」が付されて“学生・教員にも格好のテキスト”としての利便性。

目次

第1部 基本概念(科学、倫理学、環境;倫理学説と環境)
第2部 応用倫理学としての環境倫理学(倫理学と経済学:森林と汚染の問題;将来世代に対する責任:人口と消費;自然界に対する責任:人間中心主義の倫理学から非人間中心主義の倫理学へ;自然界に対する責任:動物の事例)
第3部 環境倫理学説(生命中心主義の倫理学と生命の本来価値;原生自然、生態学、倫理学;土地倫理;ディープ・エコロジー;社会的エコロジーとエコフェミニズム;多元論とプラグマティズム)

著者等紹介

新田功[ニッタイサオ]
1952年山梨県生まれ。最終学歴、明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程(退学)。現職、明治大学政治経済学部教授

生方卓[ウブカタスグル]
1946年千葉県生まれ。最終学歴、明治大学大学院政治経済学研究科博士課程(単位取得)。現職、明治大学政治経済学部助教授

蔵本忍[クラモトシノブ]
1948年北海道生まれ。最終学歴、明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程(退学)。現職、明治大学政治経済学部助教授

大森正之[オオモリマサユキ]
1957年東京都生まれ。最終学歴、慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程(単位取得)。現職、明治大学政治経済学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みか

7
【再読①】本書の中で興味深かったのは、第5章「自然界に対する責任」。はじめにリョコウバト、アメリカ野牛、シロナガスクジラの例が出され、われわれは多様な生命体の消失に関心を持つべき理由はあるのか?また、他の生命体に対して直接的な倫理的責任があるのか?と論点開示する。これらの疑問は、伝統的倫理学では解決できない。アリストテレスやアクィナスなどは「人間のみ」に道徳的地位があるとし、デカルトは道徳的地位は「意識あるものにだけ」あるとし、ベンサムは無条件に動物を排除しない。2020/11/07

みか

5
アメリカの大学で環境倫理学の教科書としてよく用いられる良書。環境倫理学とは、アリストテレスやカントなどの伝統的倫理学の枠組みを問い直し、倫理の拡張を目指すものです。倫理学とは行為自体の善さの根拠を問うものです。「あなたは動物を虐待してはならない」と言う倫理に対して、「なぜあなたは動物を虐待してはならないのか」と問うのが倫理学。本書は環境倫理学の基本的要求事項である地球全体主義(地球有限主義)、世代間倫理、動物・自然の内在的価値、環境正義(環境的公正)を体系的に解説しており、これから学ぶ方にお勧めの一冊。2008/07/18

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