内容説明
二代目彫芳の作品の美しさはもはや刺青という限られた枠内で語ることはできません。むしら彫芳こそ東洋、とりわけ日本美術への深い造詣と伝統のもとに育まれつつも、極限にまで研きぬかれた技術によって、新しい確固とした美の世界を築き上げた現代の芸術家というべきでしょう。本書は彫芳自らの手によるその半生の労作の集大成であります。
目次
第1部 日本刺青芸術・彫芳(生きている芸術;二代目同士と‘HORIYOSHI’LOOK;二代目彫芳の作品に感動して;彫芳;彫芳刺青を背負った動機と出会い ほか)
第2部 刺青の周辺(刺青と文学;刺青の医学)欧米の刺青資料
著者等紹介
高木彬光[タカギアキミツ]
大正9(1920)年青森生まれ。昭和18(1943)年京都大学冶金学科卒業、中島飛行機(現富士重工)入社。23(1948)年処女作「刺青殺人事件」[江戸川乱歩に激賞され、文壇にデビュー。25(1950)年「能面殺人事件」で第3回日本探偵作家クラブ賞。著書に「白昼の死角」「検事霧島三郎」「羽衣の女」ほか
福士勝成[フクシカツナリ]
大正6(1917)年東京生まれ。昭和17(1942)年日本医科大学卒業。35(1960)年医学博士(東京大学)。38(1963)年日本医科大学教授(病理学)。58(1983)年日本らい学会会長。国際らい学会会長。現在、日本医科大学名誉教授
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