内容説明
本書は、日本企業にとって難しい欧米におけるリストラクチャリングを法律的にしっかりと対応しながら実施していくという観点のみならず、経営的な観展からこれを成功裡に行っていくためには具体的にどのように行うべきかに重点を置き、マニュアルとして作成している。本書の作成においては、日本企業の海外子会社における現実の事例を通して、日本企業の固有のまたは共通の問題点を理解した上で、日本企業およびその海外子会社のために特別に欧米の専門家によって書き下ろされたものである。
目次
序章 欧米のリストラクチャリング〈事業の再構築〉・プロセス
第1部 米国におけるリストラクチャリング(戦略的リストラクチャリング―ダウンサイジングかライトサイジングか;外部委託〈アウト・ソーシング〉による主力部門への集中;リストラクチャリングのための手法の選択;オープン・ウィンドウプラン〈早期退職勧奨プラン〉;効果的なコミュニケーション;米国の多国籍企業における報酬慣行;リストラクチャリングの事例研究;任意の雇用関係;雇用差別禁止法;個別雇用契約と労働協約;雇用削減の通告義務;退職金と免責;日本企業にとっての特別関心事項;雇用削減の事例研究)
第2部 主要ヨーロッパ諸国におけるリストラクチャリング(ヨーロッパ共同体におけるリストラクチャリング;フランス;ドイツ;イギリス)