内容説明
アップルのスティーブ・ジョブズは2007年にiPhoneを発表した時、「電話を再発明した」と表現した。本書では、まさにジョブズと同じ意味合いで、「再発明」という言葉を使う。その定義は、「自社が提供し得る社会価値を常に再定義し、モノへ具現化すること」。「プロダクト再発明」で重要なのは、すでにある機能や価値を組み合わせた時に、それが掛け算となり製品価値が増大することだ。つまり、圧倒的に高い価値を創出する組み合わせを見つけ出し、モノとして実現することである。製品がコネクテッド化して「ソフトウェアの入れ物」になる今後、どんな企業も「プロダクト再発明」を避けて通れない。
目次
第1部 新たな世界へようこそ―デジタル時代のスマート・コネクテッドプロダクト(製造業のデジタル・トランスフォーメーション―変化は想像以上に早く起きる!;プロダクト再発明を促すトレンド)
第2部 プロダクトのデジタル再発明(適応性、協調性、能動性、反応性を備えた新しい製品;ビッグシフト1 機能から体験へ;ビッグシフト2 ハードウェアから「アズ・ア・サービス」へ;ビッグシフト3 製品からプラットフォームへ;ビッグシフト4 電子機械工学から人工知能(A1)へ
ビッグシフト5 直線型エンジニアリングからアジャイルな「新時代エンジニアリング」へ)
第3部 プロダクト再発明への道のり(プロダクト再発明に欠かせない七つの能力;リビングプロダクトやリビングサービスによる成功へのロードマップ;変革の現場の声;プロダクト再発明の実践例)
第4部 未来の製品はこうなる(2030年を予想する―プロダクト再発明により生活はどう変わるか?五つのエピソードで見るイノベーションの行方;日本語版特別章 「プロダクト再発明」の鍵は製造業の社会価値創造にあり)
著者等紹介
シェイファー,エリック[シェイファー,エリック] [Schaeffer,Eric]
アクセンチュアのシニア・マネジング・ディレクター。コネクテッド・イノベーションを活用したデジタル変革によるメーカーの成長支援を専門とする。アクセンチュアでは過去30年にわたり、ヨーロッパ全域を始めとする世界中のクライアント企業を相手に、製品イノベーションを中心とする変革の構想・実現を支援してきた。現在は、「プロダクツ・インダストリーX.0」実践プログラムを主導している。これは、イノベーション、エンジニアリング、製品開発、製造、デジタル運用、製品サービス最適化を一つにまとめ、クライアント企業の「産業用モノのインターネット(IIoT)」の活用を支援するプログラムである。また、自動車、産業機器、インフラ、輸送産業のグローバルリードを務め、この分野でのデジタル再発明を推進している
ソビー,デビッド[ソビー,デビッド] [Sovie,David]
アクセンチュアのシニア・マネジング・ディレクター、ハイテク産業のグローバルリード。世界中の主要テクノロジー企業の大規模デジタル変革・ビジネス再発明プログラムの策定・実行を専門とする。また、アクセンチュア・コミュニケーションズ・メディア&テクノロジーで「インダストリーX.0」実践プログラムを主導し、製品イノベーション、エンジニアリング、製造、製品サポートなどさまざまな部署にデジタル・トランスフォーメーション・サービスを提供している
河野真一郎[コウノシンイチロウ]
アクセンチュアデジタルコンサルティング本部インダストリーX.0日本統括マネジング・ディレクター。日系広告代理店勤務を経て、1993年アクセンチュア入社。自動車業界を中心に、製造業向けのコンサルティングに長年従事。アジア・パシフィック地域インダストリアルグループ(自動車・産業機械・物流)統括などを経て、2017年より製造業のデジタル変革を推進・支援するデジタルコンサルティング本部インダストリーX.0日本統括を務める
山田美明[ヤマダヨシアキ]
英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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