スタンフォード物理学再入門 力学

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スタンフォード物理学再入門 力学

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  • サイズ A5判/ページ数 238p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784822285180
  • NDC分類 423
  • Cコード C0042

出版社内容情報

「難解と思われている物理学の世界を、美しく、明快に解説している」 
――ウォール・ストリート・ジャーナル

スティーヴン・ホーキング博士との20年以上にわたる「ブラックホール論争」で有名なサスキンド教授による物理”再入門”講義。
スタンフォード大学における社会人向け講座を書籍化。

「学部学生向けの力学の教科書とは違い、エッセンスだけを取り出して簡潔に解説しているのが特徴です。ただし必要な数式は躊躇せず使用し、決して幅広い読者を対象とするような軽い読み物という扱いにはしていません。あくまでも、量子力学や相対性理論という次のステップに進むのに必要な、力学と解析力学の最低限の理論知識を習得することが目的です。」
――訳者あとがきより

第1章 古典物理学の性質
第2章 運動
第3章 力学
第4章 複数粒子の系
第5章 エネルギー
第6章 最小作用の原理
第7章 対称性と保存則
第8章 ハミルトン力学と時間並進対称性
第9章 位相空間の流れとギブス‐リウヴィルの定理
第10章 ポアソン括弧式、角運動量、対称性
第11章 電磁気力

【著者紹介】
1978年よりスタンフォード大学の理論物理学の教授を務める。サンフランシスコ州パロアルト在住。ひも理論の先駆者として知られている。ニューヨークで育ち、成人してすぐの頃は父親と同じ配管工の仕事をした。シティカレッジ・オブ・ニューヨーク(CCNY)の工学部に進み、コーネル大学で理論物理学の博士号を取得。1969年、南部陽一郎と同じ時期にハドロンのひも理論に到達した。ブラックホールに吸い込まれた量子の情報は失われると主張するスティーヴン・ホーキングに対抗して、ゲラルド・トフーフトとともに情報は失われないとする論陣を張る(「ブラックホール戦争」)。トフーフトとの共同研究の成果として、ブラックホールの奇妙な相補性の原理やホログラフィック原理を見出し、理論物理学に深い影響を与えた。著書に『宇宙のランドスケープ』『ブラックホール戦争』(いずれも日経BP社)など。

内容説明

スティーヴン・ホーキング博士との20年以上にわたる「ブラックホール戦争」で有名なサスキンド教授による物理“再入門”講義。

目次

第1章 古典物理学の性質
第2章 運動
第3章 力学
第4章 複数粒子の系
第5章 エネルギー
第6章 最小作用の原理
第7章 対称性と保存則
第8章 ハミルトン力学と時間並進対称性
第9章 位相空間の流れとギブス‐リウヴィルの定理
第10章 ポアソン括弧式、角運動量、対称性
第11章 電磁気力
付録 中心力と惑星軌道

著者等紹介

サスキンド,レオナルド[サスキンド,レオナルド] [Susskind,Leonard]
1978年よりスタンフォード大学の理論物理学の教授を務める。サンフランシスコ州パロアルト在住。ひも理論の先駆者として知られている。ニューヨークで育ち、成人してすぐの頃は父親と同じ配管工の仕事をした。シティカレッジ・オブ・ニューヨーク(CCNY)の工学部に進み、コーネル大学で理論物理学の博士号を取得。1969年、南部陽一郎と同じ時期にハドロンのひも理論に到達した。ブラックホールに吸い込まれた量子の情報は失われると主張するスティーヴン・ホーキングに対抗して、ゲラルド・トフーフトとともに情報は失われないとする論陣を張る(「ブラックホール戦争」)

ラボフスキー,ジョージ[ラボフスキー,ジョージ] [Hrabovsky,George]
ウィスコンシン州マディソン在住のハッカー物理学者。個人で科学を研究するコミュニティに関わり、1999年より非営利の科学技術についての研究教育組織であるMadison Area Science and Technologyの代表を務める

森弘之[モリヒロユキ]
首都大学東京理工学研究科物理学専攻准教授。理学博士。慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。専門は理論物性物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もよ

18
量子力学を念頭に置いたエレガントな道具=数式で古典力学の物理現象が説明される美しさに焦点をあてた珍しいタイプの教科書。通常の「教科書」と異なり、力学の用途の例には深入りせず、汗をかいて計算するようなことはしない。かつてはちゃんと理解したことのある人が思い出すための講義録を基にした教科書とのことだ。でも、私の様な大学時代に物理学から脱落しためんどくさがりが分かった気になるのにも悪くないようだ。続編の「量子力学」も読んでみなくては。2016/05/22

BIN

10
最初は数学のような話、中盤は古典力学、最後は解析力学。よくある力学の本とは違った形で解説されている。一般向けといいがたいかなと感じた。解析力学の最小作用の原理やラグランジアンなどは完全に忘れていたので懐かしく思いました。ただその効果は量子力学で発揮されるのでここではありがたみがさっぱりわからない。次の量子力学に期待。2018/05/07

がりがり君

7
難しい。文字通り物理を一度履修した人向けに書かれているような感じだ。理解が間違っていなければラグランジアンは空間並進対称性があり、ハミルトニアンは時間並進対称性がある。位相空間は非圧縮流体でありそれゆえ物理過程は時間的に可逆だ。2020/04/23

がくちゃびん

4
前書きにある通り、力学についてエッセンスをを取り出し、相対論や量子力学を学ぶための最低限の力学知識を紹介した本。可逆とはどのような体系を指すのかといったような、知識として知っていても実際に理解は曖昧だった部分の解説は有用だったし、ラグランジアンやハミルトニアンがどのように役立つのか、といった部分もふんわり解説されてる。これらの威力を本当に知りたければ量子力学を勉強すべきだと思うので、これからすぐに量子力学編へ進みます!2017/02/25

4
個人的にp.53からの積分が好きである。冪乗関数から微積分の基本定理までの部分は関係がイマイチ良くわからなかった。部分積分よりもMathematicaを薦めるところは理系ならではと言ったところか。アリストテレスの運動法則やニュートンの第1・2法則などに続いている。ラグランジアンにあらわな時間依存性がない場合、その系は時間並進普遍であると書かれており、オイラー・ラグランジュ方程式の説明に入っている。ハミルトニアンは位相時間の流れ部分で出てくるのでしっかり復習しなければならないと感じた。2014/10/11

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