携帯電話はなぜつながるのか―知っておきたいモバイル音声&データ通信の基礎知識 (第2版)

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携帯電話はなぜつながるのか―知っておきたいモバイル音声&データ通信の基礎知識 (第2版)

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822284909
  • NDC分類 547.62
  • Cコード C3055

出版社内容情報



『携帯電話はなぜつながるのか』5年ぶり、待望の第2版が登場!
携帯電話の仕組みを広く、深く、わかりやすく紹介した『携帯電話はなぜつながるのか』の改訂第2版です。スマートフォンで注目されている最大100Mビット/秒の高速通信技術「LTE」も追加して解説しています!

携帯電話は居場所のわからない相手を瞬時に見つけ出し、電話をつないだり、メールを送ったりします。移動しながら電話をしても途切れません。こんなことができるのは、通信中も通信していない時も、携帯電話端末や交換機など数多くの装置が連携し合って周到に準備しているからです。本書では、第3世代携帯電話(W-CDMA方式)と第3.9世代のLTE方式を中心に仕組みを解説。携帯電話の基本が身につきます!

■ポイント1:「電話」の音声通信と「iモード」などデータ通信の2つを解説
携帯電話の特徴は、音声通信とデータ通信の両方を利用できることです。携帯電話では、それぞれの特性に合わせて別々の技術とネットワークを使っています。本書では音声とデータの2つの技術をそれぞれ解説しており、携帯電話の全体像を理解できます。

■ ポイント2:「移動しても使える」携帯電話ならではの工夫を紹介
携帯電話の特徴は、何と言っても「移動できること」。そこで携帯電話では、着信先の居場所を登録しておく「ホームメモリー」という装置を置いたり、移動しても切れないようにする「ハンドオーバー」技術を使ったりするなどの工夫を凝らしています。こうした携帯電話特有の技術を基本から詳しく紹介しています。

■ ポイント3:CDMA技術が理解できる!
電波を効率よく使う仕組み「CDMA」をわかりやすく説明しています。CDMA技術は非常に複雑ですが、本書ではその手順を一つひとつ図解しながら丁寧に解説しています。CDMAのマジックのような不思議な仕組みが手に取るようにわかります。さらに、スマートフォン時代で必要になった高速技術LTE方式についても、「OFDM」「MIMO」などの基礎技術から丁寧に説明しています。

内容説明

スマートフォンを支える3G/3.9G高速通信の仕組みを広く、深く、やさしく解説。

目次

第1章 「携帯電話」とは何だろう
第2章 携帯電話端末と無線基地局を無線でつなぐ―CDMAの不思議な仕組み
第3章 無線基地局を抜けてコア・ネットへ―相手の位置を見つけてつなぐ
第4章 電波で高速にデータを送る―確実に速く届ける工夫
第5章 IPネットを抜けてインターネットへ―ゲートウエイ経由でメールとWebアクセス
第6章 LTEでさらに高速に通信する―CDMAの次はOFDM
第7章 携帯電話を便利にする付加機能―国際ローミング、FMC、位置情報、番号ポータビリティ

著者等紹介

中嶋信生[ナカジマノブオ]
1947年生まれ。1972年に東北大学大学院工学研究科修士課程を修了し、日本電信電話公社(現NTT)へ入社。1992年までNTT横須賀電気通信研究所でミリ波回路、アンテナ、移動通信方式の研究開発に従事した。その後、NTT移動通信網株式会社(現NTTドコモ)の分社化にともない同社へ転籍し、PDC方式およびW‐CDMA方式の開発を推進。1998年に同社取締役、ワイヤレス研究所長として、第4世代携帯電話方式の研究を推進した

有田武美[アリタタケミ]
1943年生まれ。1969年に東京工業大学大学院理工学研究科修士課程を修了し、日本電信電話公社(現NTT)へ入社。1992年までNTT武蔵野電気通信研究所で交換システムの研究・開発に従事するなか、第2世代携帯電話のPDCシステムの交換機(ハードウエア)の開発を担当。その後NTTアドバンステクノロジにて各種システムを設計・開発。途中1998年~2002年に通信・放送機構(TAO)へ出向し、「Wireless1394」の開発・標準化に従事した。2004年~2011年には株式会社中川研究所・慶応義塾大学で可視光通信の研究・開発に従事した

樋口健一[ヒグチケンイチ]
1971年生まれ。1994年に早稲田大学理工学部電子通信学科を卒業し、NTT移動通信網株式会社(現NTTドコモ)へ入社。W‐CDMA方式、HSDPA方式、LTE方式、および第4世代携帯電話方式の研究開発に従事した。2007年に東京理科大学理工学部電気電子情報工学科講師。2010年同学准教授。電子情報通信学会、IEEE会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

81
面白かった。普段、何気なく使っている携帯電話。電波で通信している事ぐらいは分かっているつもりでも、実際にデータをどのように電波に変えているのかまで意識することはなかった。この本では、WCDMAとLTEの符号化方式や、ナンバーポータビリティや国際ローミングの実現方法など、携帯電話が「つながる」裏側の仕組みを懇切丁寧に解説している。特に、符号化方式では、電波を効率的に使って大勢のユーザのデータを同時に高速に送り、かつ、ノイズの影響を最小限にするための、魔法のような工夫が詰め込まれており、感動した。2014/11/09

kaizen@名古屋de朝活読書会

23
#説明歌 携帯のハンドオーバーダイバシティホームメモリーLTEへ2019/01/06

じぇふ

5
概要を知るために読了(結構前に一度読み終わっていた) 最初に読む本としては少し難易度が高いかもしれない。諸々を理解してきて点を線として繋げられるときに読むとより理解が深まると思った。2020/10/31

roughfractus02

5
発信側と受信側が固定された固定電話から見ると、携帯電話では両者が始終動き回っている。携帯電話端末はすでに膨大な数に上る。固定電話のように日本中の交換局を経由すると通話まで時間がかかるので、全端末の情報管理するホームメモリという仕組みがあり、通話ごとにデータベースを読み、移動で担当局が変われば更新される(ページング)。またハンドオーバは複数の無線局の中で電波の最も強い局と切り替え、途切れのない通話を可能にしているという。本書は携帯電話を動的ネットワークの維持の観点から捉え直し、その進化のポイントを概説する。2018/03/23

よく読む

5
日々の膨大な量のデータを転送し、電話も即座につなぐ携帯電話の仕組み。初心者向けに書かれているが、詳述されており、読むのがけっこう大変だった。携帯電話がオンになると位置登録識別情報をホームメモリーに送ることや、エリアがハニカム構造をしていることなどがわかった。また、変調技術を使い、0, (90), 180, (270)度の位相をビット列に対応させていることなどは、かねてからの疑問だったので、答えが出てよかった。本書は第一版22007, 第二版2012で、すでに情報がかなり古い。iモードなどが出てくる。2017/05/31

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