内容説明
低燃費を実現した驚異のシステム、プリウスの仕組みがよくわかる。
目次
燃費良く、乗りやすく、価格は安く
第1部 ハイブリッドカーの「走る」「曲がる」「止まる」仕組み編(走る―効率重視でモーターとエンジンをうまく使う;曲がる―運転しやすさと燃費を両立させる;止まる―回生でエネルギー効率を高める)
第2部 ハイブリッドカーの進化編(操縦性、快適性を満たす;買いやすい価格にする工夫)
第3部 ハイブリッドカーの方式と今後編(多種多様なハイブリッドカー;プラグインハイブリッドカー)
著者等紹介
御堀直嗣[ミホリナオツグ]
1955年2月、東京都港区生まれ。77年玉川大学工学部機械工学科卒業。78~81年、国内フォーミュラレース参戦(優勝1回)。84年からフリーランスライターとなる。日本EVクラブ副代表。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
八百
15
スーパーカーブームに育ちセリカやスカGにときめいた青春を過ごした世代にとってはハイブリッドカーなど論外の存在だったのだが…買っちゃったんですよね、プリウス(^^;; で元来の凝り性が高じてカタログだけでは飽き足らずこのようなオタ本で研究するに至る。結果テクニカルな部分は端折るとしてこのトヨタのハイブリッドシステムは素晴らしいの一言、ヤマハ2000GTと揶揄された屈辱を超えて名実共に日本のモノづくりの象徴と言える名車に仕上がった。メカ的な所有欲も満たして且つ経済性も断トツ、売れて当然なのだろう2016/06/30
ふろんた2.0
12
今更ながら理解しました。ハイブリッドカーはエンジン、モーターの技術でなく周辺技術も複雑にリンクしているのね。プリウス中心なので、トヨタが優れているというふうに見えてしまいます。2017/03/04
tetsu
12
★3 どうでもいいけど、この本を読むまで遊星歯車というものを知りませんでした。昔、傘歯車を使ったデファレンシャルギアで動力を左右の駆動輪に分割して伝える仕組みを知った時もなかなか面白いと思ったけど、なるほど、モータとガソリンエンジンの2つの動力の入力とモータ兼用の発電機と駆動輪への2つの出力へのコンパクトで優れた仕組みには感動します。 2015/12/06
サイド
5
ハイブリッドの基本的な仕組みがわかりやすく紹介されており、楽しみながら学習できた。遊星歯車の仕組みをやっと理解できた…。2011年の本なので、ここから知識をアップデートしていく。2020/05/31
Kuramata Yasuhiko
2
トヨタはエンジンとモーターを対等なものとして扱い、それぞれを適性のある状況で使う。ホンダはあくまでエンジンが主、モーターが補助と考え、シンプルなHVシステムを採用。そんな哲学の違いがおもしろかった。それにしても、トヨタの初代プリウス発売は1997年。まさに一日の長あり。2012/08/12