一万年の進化爆発―文明が進化を加速した

電子版価格
¥2,420
  • 電子版あり

一万年の進化爆発―文明が進化を加速した

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822283995
  • NDC分類 469.2
  • Cコード C0045

出版社内容情報

人類の生物学的進化は4~5万年前に終わったという従来の学説を否定して、1万年ほど前から人類の進化が加速していると論じた本。最近の分子生物学のめざましい成果に基づいて、人類の進化の新しいイメージが語られる。

1万年ほど前に始まった農耕によって、大きな変化が起きた。人間はそれまでと違う食べ物を食べるようになり、新しい病気にさらされ、集団生活のしかたが変わり、人口が増大した。このような文化的な変化がヒトに自然選択の選択圧を加え、ヒトの心と体を遺伝的・生物学的にも変化させた。そうした遺伝的変化が今度は文化や歴史に重大な影響を及ぼした。人類史とは、生物学的変化と文化的変化がからまりあった、終わりなき舞踏のようなものである。著者らが「遺伝歴史学」と呼ぶアプローチに基づいて、次のような人類史の謎を解き明かす。

・旧石器時代後期、現生人類に「創造性の爆発」と呼ばれる大きな変化が起こったのはなぜか?
・ネアンデルタール人との交配は、現生人類に何をもたらしたか?
・農耕はヒトをどのように生物学的に変化させたか?
・インド=ヨーロッパ語族が世界に広まったのはなぜか?
・エルナン・コルテス率いる数百人のスペイン軍が人口数百万人のアステカ帝国を打ち破ったのはなぜか?
・ヨーロッパ系ユダヤ人に傑出した学者が多いのはなぜか?

このような問題に生物学的な面から答えを出し、人類の歴史に新しい観点から光をあてる。

内容説明

現生人類が突然創造的な活動をはじめたのはなぜか?農耕はヒトの心と体をどのように変えたか?インド=ヨーロッパ語族が世界に広まったのはなぜか?ノーベル賞受賞者にユダヤ人が多いのはなぜか?人類史の謎を解く。

目次

第1章 概観―世の中で一般に信じられていること
第2章 ネアンデルタール人の血
第3章 農耕の開始による大きな変化
第4章 農業のもたらしたもの
第5章 遺伝子の流れ
第6章 拡散
第7章 中世の進化―アシュケナージ系ユダヤ人の知能の高さはどこから来ているか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

54
読友さんの「文句なくおもしろい」のレビューに惹かれ読む。面白い。人類の進化は止まってはいない!地質学的年代で言うとついさっきのような数千年どころか数百年の間にすら現代人は進化し続けている。人類が自らの記憶を記録するようになってからですら大きく変わってきているのだ。ネアンデルタール人を駆逐してしまったホモ・サピエンス。その現生人類も経済的、政治的理由による社会行動からまた様々に、形質が様々に変化してきている。その理論は一見レイシズムとして見られかねないところもあるが、事実を冷徹厳然と見つめているだけだ。2021/07/15

HMax

28
「今こそ、人間科学の研究者たちは、進化は静止しているとか、精神の斉一性といったドグマの鎖から解き放たれるべきだ。」難しいことは抜きにして、現在も人間の進化は爆発的な速度で進んでいる。、農業開始の後に明るい皮膚をもたらす変異が起きた(ビタミンD不足解消)、アメリカ先住民にアル中が多い(農業の歴史が浅い)、アフリカ人はアメリカ先住民と違ってヨーロッパ人に居住地を奪われなかった(感染症への抵抗性の違い)、アシュケナージ系ユダヤ人の高IQ等々「言ってはいけない」のような進化の数々。人類の方向性が見えた一冊2021/08/26

ステビア

22
文句なしに面白い。人類の進化は止まってなどいない!!2021/06/25

やす

5
ジャレット・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」にかなりの影響を受けているせいか、憶測・推定が多すぎて読みにくい。科学的結論とその解説に努めてもらえたらよかったが、ジャレットが言っていることは繰り返してもらわなくて結構だったのに。「迷惑な進化」という隠れた大傑作になれる可能霜あったのに残念だ。一番気になったのはアシュケナージ系ユダヤ人は高い知能を持つように進化したという。銀行経営を行った集団だからだという。これだけを精密に追ってもよかったのに残念な本である。2010/10/20

yooou

5
☆☆☆☆★ 氏か育ちか云う点を突きつけてくる訳だけど、どうしてもどっちか一方だと決めなければいけないのかと云う点で僕は尻込みしてしまいます。2010/10/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/594092
  • ご注意事項

最近チェックした商品