多世界宇宙の探検―ほかの宇宙を探し求めて

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  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822282936
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C0040

出版社内容情報

アラン・グースの最初のインフレーション理論以降の宇宙論の展開と、ビレンケンの研究者としての歩みを重ね合わせて語った一般向けポピュラー・サイエンス。

内容説明

宇宙は無限であると同時に有限、進化しているのに静的、永遠でありながら始まりがある。地球とまったく同じ惑星が遠く離れたどこかの領域にあり、そこでは地球と同じ海岸線と地勢を持つ大陸があり、私たちのクローンを含めて地球と同じ生き物が住んでいる。無からの宇宙創生を提唱したビレンケンが、マルチバース・人間原理など最新宇宙論と研究の現場を語る。

目次

第1部 宇宙創世記(ビッグバンはどのようにして起こったか;反重力の栄光と凋落 ほか)
第2部 永久インフレーション(反重力の石碑;ランナウェイ・インフレーション ほか)
第3部 「平凡の原理」(宇宙定数の問題;人間原理の論争 ほか)
第4部 始まりに先立つ(宇宙には始まりがあったのか;無からの宇宙の創造 ほか)

著者等紹介

ビレンケン,アレックス[ビレンケン,アレックス][Vilenkin,Alex]
タフツ大学の物理学教授。「永久インフレーション」と呼ばれる宇宙モデルや、「無からの宇宙創生」を提唱したことで世界的に知られている。旧ソ連に生まれ、動物園の夜間警備員などのアルバイトをしながら、物理学を学んだ。1976年に米国に移住して博士号を取得、タフツ大学の教員となり、それ以来一貫して宇宙論研究に取り組んできた

林田陽子[ハヤシダヨウコ]
翻訳家。1978年に慶應義塾大学文学部を卒業。同大学日吉情報センター、日経マグロウヒル(現日経BP社)、アスキーで勤務した後、1986年に独立して翻訳業務に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

4
物理学的無(nothing)ではインフレーションを起こす反物質から成る「偽」の真空があり、その膨張が終焉してビッグ・バンを起こるという。我々の宇宙の「真」の真空が質量密度を持つという観測結果が無と呼ばれる初期条件の探求を促し、アインシュタインの宇宙定数を復活させた。著者は「無からのトンネル効果」で島宇宙が生まれ、生命体に都合よい環境となったのがこの宇宙であるという人間原理を採る一方、この偶然に関わる創造者=神を設定せず、特別な観測者はいないという平凡の原理を導入して、ユーモアを交えて多世界宇宙を概説する。2019/02/13

takao

3
ふむ2022/10/29

ひろ

1
各章につけられた引用が単なる修辞的効果ではなく最新理論のヒントになっているのが面白い。ますます古代哲学、神学などとの接点に近づきつつ、あくまでも謙虚な姿勢が共感した。アウグスティヌスの引用、平凡の理論など面白い。人間原理宇宙論などの説明も丁寧だし、多世界宇宙の可能性を考える人は包容力もあるなと思った。2007年から以降、超弦理論の最新情報やE8理論など、これからも続編を希望したい。2017/04/20

Rachel

1
面白かった!要は、我々の宇宙がなぜこんなにも「ちょうどいい」具合にできてるのか?っていう話。人間原理についてなかなか深く言及していて、この原理の歴史や主張などを知ることができた。でも一度読んだだけじゃ釈然としないね。今回は図書館で借りたが、機会があれば購入して折に触れて読み返したい本である。2017/03/19

yooou

0
☆☆★★★2008/07/19

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