出版社内容情報
不動産や債権の証券化を実現させる基本的枠組みとなる「SPC(特定目的会社)法」が98年9月1日から施行された。わが国における資産流動化、企業のバランスシート浄化の切り札として注目される同法の内容の詳細と成り立ち、欧米の資産担保証券との比較、今後の資産流動化の展望と課題について、企画立案に携わった政策担当者がQ&Aを交えて解説する。付録資料として法文全文のほか、「SPC法のあり方に関する懇談会」中間報告、政府の総合経済対策なども収録。
内容説明
注目のSPC法、政策担当者が全容を解説!“新たな資金調達の仕組み”SPC法のすべてがわかる。
目次
第1章 今、なぜSPC法が生まれるのか(担保不動産等関係連絡協議会の発足;金融ビッグバンの到来;担保不動産等流動化総合対策の決定 ほか)
第2章 Q&A「SPC法あれこれ」(SPC法の目的・趣旨は何ですか。;SPC法により、何が証券化できるようになり、どのような効果が期待されますか。;特定資産を「流動化」するとはどういうことですか。 ほか)
第3章 米国における資産担保証券の歴史と現状(公的な資産担保証券の発展の歴史;民間ABSの発達;RTCの経験)
第4章 わが国における資産流動化の展望と課題(「土地・債権流動化トータルプラン」と「金融再生トータルプラン」;信託の活用;貸付債権自体の流動化と本格的プロジェクトファイナンスの導入)