出版社内容情報
電力システム改革シリーズ第2弾!東京電力、東京ガスといったエネルギー大手に加え、新規参入企業の戦略を明らかにする。
電力、ガス、小売り、デマンドレスポンス、地域エネルギー事業のすべて
電力システム改革に向けた動きが活発化しています。世界の電力・エネルギービジネスの企業戦略と実証プロジェクトを網羅し、そのビジネスモデルと市場ポテンシャル、シナリオを分析した第一弾(2014年8月発行)に続いて、第二弾としてビジネスチャンスをより明確に示すために、参入する企業の戦略に焦点を当てます。
東京電力、東京ガスといったエネルギー大手に加えて、新電力最大手のエネット、バランシングサービスで成長するエナリス、さらには小売ポイント事業に強みを持つ楽天、通信事業とのセット販売を目指すソフトバンクなどの注目される新規参入企業の戦略を詳説します。さらに、デマンドレスポンスで注目される欧米企業、地域エネルギー事業で脚光を浴びている地域新電力など、電力システム改革で注目される企業の動きをもれなく明らかにします。
◆本レポートの特徴
【特徴1】2014年5月~8月にかけて実施し、好評を得た専門セミナーを基に、一部加筆して再構成しました。この1冊で電力システム改革の最新情報が得られます。
【特徴2】東京電力、東京ガス、エネットなど既存企業の電力システム改革に向けた戦略・取り組みを明らかにします。
【特徴3】海外で先行する米エナノックと仏エナジープールの戦略、および日本の制度設計とビジネス創生に向けたヒントが得られます。
【特徴4】楽天、ソフトバンク、エプコ、エナリスなど、新参入企業の取り組みを紹介。さまざまな業種からの新しいエネルギービジネスの可能性が理解できます。
【特徴5】地域新電力で注目される中之条電力、地域エネルギーシステムの構築に取り組む静岡ガスの取り組みを紹介します。
【特徴6】東京大学の浅野浩志氏、スプリント・キャピタルの山田光氏、富士通総研の高橋洋氏が電力システム改革の全体像とビジネスの可能性について基礎から解説。
【第1章】基礎編
1-1 市場設計
欧米の電力市場改革の分析と日本への示唆
浅野 浩志
東京大学大学院 新領域創成科学研究科客員教授
早稲田大学大学院 先進理工学研究科客員教授
1-2 市場改革とビジネスチャンス
欧米に学ぶ電力システムの構造改革と日本への示唆
山田 光
スプリント・キャピタル・ジャパン 代表取締役
【第2章】大手エネルギー企業戦略
2-1 電力会社
東京電力の電力システム改革への取り組み
岡本 浩
東京電力パワーグリッド・カンパニー
系統エンジニアリングセンター所長 兼 技術統括部 兼 企画部
2-2 ガス会社
東京ガスの電力事業への今後の取り組み
石井 敏康
東京ガス エネルギーソリューション本部 執行役員 総合エネルギー事業部長
【第3章】小売事業戦略
3-1 新電力
電力全面自由化に向けたエネットの事業展開
谷口直行
エネット 経営企画部長
3-2 バランシング
ユーザーのためのエネルギー情報のあり方とエナリスのビジネス展開
池田元英
エナリス 社長
3-3 小売ポイント
楽天のエネルギー事業と今後の展開
菅原雄一郎
楽天 エネルギー事業部長
3-4 家庭向けサービス
エプコの家庭向けスマートエネルギー戦略
岩崎 辰之
エプコ 代表取締役CEO
【第4章】デマンドレスポンス戦略
4-1 総論
日本の電力システム改革とネガワット~制度とビジネスを展望する
高橋 洋
富士通総研 経済研究所 主任研究員
4-2 日本
国内の事業経験から展望する日本のデマンドレスポンス
池田元英
エナリス 代表取締役社長
4-3 米国
北米から世界に広がるエナノックのデマンドレスポンス事業
Philip Martin
米エナノック(EnerNOC) Principal, Market Developmen
4-4 欧州
欧州におけるアドバンスド・デマンドレスポンスの発展
Guillaume Fernet
フランス・エナジープール(Energy Pool)
Business Development Manager, International
【第5章】地域エネルギー戦略
5-1 欧州
欧州におけるエネルギー地産地消の動向
山家公雄
エネルギー戦略研究所 所長
5-2 地域新電力
群馬県中之条町における地域新電力の役割、今後のビジョン
山本政雄
中之条電力 理事、中之条町役場 エネルギー対策課 課長
5-3 ガス会社
静岡ガスが考える地域エネルギーシステム
中井俊裕
静岡ガス 執行役員
5-4 通信会社
ソフトバンクグループの電力事業と地域エネルギー
真野秀太
SBエナジー 渉外部マネージャー SBパワー渉外課長