ソニーはなぜ不動産業を始めたのか?―不動産流通革命に挑む改革者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822277611
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「サービスに満足」「知人に紹介したい」が94.8%。ソニー不動産・顧客満足度の秘密に迫る

消費者利益の追求 ――
不動産流通市場に「公平性」「合理性」「高品質」という「新しさ」を持ち込む

「サービスに満足」「知人に紹介したい」が94.8%
ソニー不動産・顧客満足度の秘密に迫る

2013年12月。ソニー本社20階、いわゆる「役員フロア」の一角にある十時裕樹の執務室に、2人の男が緊張の面持ちで座っていた。後にソニー不動産の社長になる西山和良とサポート役であった竹中重人だ。「ソニーによる不動産業への参入プラン」を、かつてソニー銀行を設立し、その当時ソニー本体の新規事業創出も取り仕切る役員である十時に対して、今まさに説明を始めるところであった。

「なぜソニーが不動産業を始めるのか?」

2014年4月、ソニーが不動産業への参入を発表すると、本業であるエレクトロニクス事業の立て直しが急務のなか、「ソニーの迷走」ではないかと、真意を疑う声が相次いだ。

2014年8月の業務開始以降、予想以上の反響と問い合わせがソニー不動産には寄せられている。そして、8月から11月までにサービスを利用した顧客のアンケートでは、「サービスに満足」「知人に紹介したい」と回答した人が94.8%に達したという。なぜ業界後発のソニー不動産が、これだけ注目されるとともに、顧客の心をつかむサービスを実現できているのか?

その秘密は、ソニー不動産が不動産業界に持ち込んだ「新しさ」と改革者たちの「志」にあった。

本書では、日本の中古不動産流通市場の現状と課題を解説した上で、ソニーが不動産業を始めるにいたった理由に迫り、同社のビジネスモデルを解き明かします。そして、それが日本の不動産業界に与える意味を考えます。

不動産業界に関わる方から、不動産売買を実際にお考えの方、さらには「ソニーがなぜ不動産業を?」と率直に感じた方に読んでいただきたい1冊です。

【01】事業が始まった瞬間
【02】なぜいま「不動産」なのか
【03】なにが「新しさ」なのか
【04】なぜ「人が集まる」のか
【05】なぜ「高く」売れるのか
【06】なぜ「事業」が動き出したのか

〔インタビュー 1〕
ソニー不動産代表取締役社長 西山和良 氏
「感動価値」を提供することこそ事業の意味

〔インタビュー 2〕
ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長兼CEO 十時裕樹 氏
ソニー不動産はソニーのDNAそのもの

内容説明

大手の査定が2000万円台だった中古マンションが、なぜ3600万円で売れたのか。「サービスに満足」「知り合いに勧めたい」が94.8%に達するソニー不動産の秘密とは!

目次

01 事業が始まった瞬間
02 なぜいま「不動産」なのか
03 なにが「新しさ」なのか
04 なぜ「人が集まる」のか
05 なぜ「高く」売れるのか
06 なぜ「事業」が動き出したのか
インタビュー1 ソニー不動産代表取締役社長 西山和良氏―「感動価値」を提供することこそ事業の意味
インタビュー2 ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長兼CEO 十時裕樹氏―ソニー不動産はソニーのDNAそのもの

著者等紹介

茂木俊輔[モテギシュンスケ]
1961年生まれ。85年4月日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。建築雑誌「日経アーキテクチュア」、不動産雑誌「日経リアルエステート・東京」、住宅雑誌「日経住まい図鑑」の編集記者を歴任。2001年6月同社退社後、2年近い浪人期間を経て、03年4月フリーランスで文筆業を開始。「住宅・不動産」「まちづくり」「医療・介護」「経営」の各分野で雑誌・Web記事や書籍などの取材・執筆・編集を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

luckyair

6
本書から、これまでの不動産業界が業界慣行や情報の非対称性で商売をしていることがわかった。合理性やフェアであることを目指すソニー不動産は、考え方からして面白い。両手仲介を扱わず、リフォームなど売却価格を高めるための提案も行う。市況に注意を払い、未来に向かった査定を行うのも特徴的。ビジネスの根底にあるのは、顧客満足度日本一を実現という強い志にあるようだ。ある経営者から言われた一言「大概の人は自分の人生のゴールをつくることに時間を割かない(略)。だから、当たり前だけど、人生のゴールにたどり着かない。」★★★2015/06/08

としくん

3
【P.10】従来型生保レディのGNP営業(義理、人情、プレゼント)に対し、ソニー生命はライフプランナーのコンサルティング営業➡︎合理、フェアを追求 【P.58】消費者利益を追求すべく両手仲介を禁止 【P.77】仲介手数料=成約価格×3%+6万円の法律上限額ではなく、かかった分だけ 【P.144】不動産に至るアプローチ➡︎日本の市場に規模が見込める、その市場が旧態依然で消費者不利益が存在(情報の非対称性、非合理な一律の手数料率、消費者と向き合わない仲介業者)、合理的なルールを持ち込めば消費者利益を追求できる2016/08/05

ひで

3
仕事の予習として読みました。不動産屋のあるあるとしても、楽しめました。2015/06/17

ぱんぷきん

2
ソニー生命は情熱が推進力であったが、ソニー不動産はビジネスモデルが推進力になっているように感じられた。両手仲介でなく、片手仲介にすることで消費者本位に立ち、顧客満足度を高める。ソニーがやる必要があるかはともかく、志は立派。ソニーSFHと組んで金融の深堀をするのも良し、エレクトロニクスと組んでIT住宅を作るのも面白い。そういう意味でも価値あり。本書にイマイチのめりこめなかったのは私が不動産業に関心が低いからだろう。加えて似たような内容の繰り返しが多かった。最後のインタビューだけあれば章の大半は不要なのでは。2020/05/24

Toshiharu Hayashi

2
不動産業界がCSが低くてやり方によっては一気にシェアを取れるブルーオーシャンであるという理論はその通りだと思うのでいいところに目をつけたな、とも思うけど、なぜソニーが?という部分はよく分からなかった。会社案内に毛の生えた程度の内容なので、ヤフーと組んだことによる既存業界との軋轢とか深堀した内容があれば面白かったと思うんだけどな2018/03/24

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