2025年の建築「新しいシゴト」

電子版価格
¥2,530
  • 電書あり

2025年の建築「新しいシゴト」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822274917
  • NDC分類 520
  • Cコード C3052

出版社内容情報

連続シンポジウム「シゴトオルタナティブ」パネリストの講演・議論をもとに、建築・住宅産業の変化に対応する未来の仕事像を探る。

建築・住宅・不動産に関わる実務者や研究者、関連メーカー、学生などが参画する一般社団法人「HEAD研究会」が開催した連続シンポジウム「シゴトオルタナティブ──新しい働き方、別の生き方」の再録を中心に構成しています。

同研究会フロンティアタスクフォースの企画・監修による「2025年の建築『七つの予言』」に続く第2弾の書籍です。
人口減少、建築・住宅ストックの増大、リテラシーの高い使い手や住み手の台頭といった市場環境の転換に対応し、劇的に変わりつつある建築・住宅・不動産の世界に、どんな働き方、生き方の可能性があるのか。その未来を考えるための書籍です。

全4回の連続シンポジウムでは、建築・住宅・不動産業界以外からも新しい働き方や生き方を実践する方々を招き、従来の「仕事」の枠組みにとらわれずに議論を重ねました。
自らリスクを負い、小さな実践を重ねる「新しいシゴト」の姿が、そこから見えてきました。

本書は、その模様の再録に、各回のホストを務めた島原万丈氏による新たな書き下ろし、連続シンポジウムの企画・監修者である嶋田洋平氏(建築家、HEAD研究会フロンティアタスクフォース委員長)による解説などを加えて編集したものです。

リノベーション、ストック活用や地域再生、まちづくりを担うこれからの仕事、「家守(やもり)」といった新たによみがえりつつある職能などに関心を持ち、自らの働き方、生き方の幅を広げたいと考えている方々には、必読の一冊です。

Prologue 小さな仕事の複合体として広がる「建築のシゴト」の未来
 嶋田洋平/建築家、(株)らいおん建築事務所代表取締役、(株)北九州家守舎代表取締役、(社)HEAD研究会理事、同フロンティアタスクフォース委員長

<SessionI> 大学で建築を学んだけれど
Introduction
■人口減少によって建築が余る時、どう働くか
  島原万丈/ネクストHOME'S総研所長
Presentation
■仕事のつくり方を知るために、建築を一度あきらめる
  林厚見/(株)SPEAC共同代表、「東京R不動産」ディレクター
■二地域居住で、生きることの身体感覚を取り戻す
  馬場未織/ライター、NPO法人南房総リパブリック理事長
■仕事を切り口に場所をつくる
  ナカムラケンタ/日本仕事百貨代表、(株)シゴトヒト代表取締役
■建築の魅力を伝えるために、色々なシゴトをする
  いしまるあきこ/きっかけ屋・一級建築士、いしまるあきこ一級建築士事務所主宰、「Re1920記憶」主宰、「リノベ女子」代表
Discussion
■建築を学んだから見えた社会とシゴト

<SessionII> 自分のシゴトは自分でつくる
Introduction
■独立しているのであれ、組織の中にいるのであれ、楽しく、ごきげんに働くとはどういうことなのか
  島原万丈
Presentation
■元手をかけず、ひとりでもできる「ナリワイ」を増やしながら無理しない生き方に
  伊藤洋志/ナリワイ代表
■現場を見て、自分の頭で考える。高一で飛び込んだ商店街での体験がシゴトに
  木下斉/(社)エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、(社)公民連携事業機構理事、(株)熊本城東目ネジメント代表取締役
■今あるものに対する物足りなさに自分で「つくりたい!」という思いがかき立てられた
  島崎賢史郎/広告代理店勤務
Discussion
■アプローチの仕方は、人それぞれ 目の前のことに臆せずにぶつかることから
  コメンテーター:ナカムラケンタ

<SessionIII> 未来の工務店のすがた
Introduction
■日本の住宅の八割をつくっている工務店の未来はどうなるのか?
  島原万丈
Presentation
■妄想から打ち上げまで。住まい手と一緒に楽しむライブのような家づくり
  加藤渓一/HandiHouse project、studio PEACE sign
■丁寧な暮らしをともにつくる、住まい手参加型家づくり
  河野直/合同会社つみき設計施工社代表
■「箱づくり」と「場づくり」を分けて、住まい手と工務店の幸せな関係をつくる
  迎川利夫/相羽建設(株)常務取締役、(株)木造ドミノ研究会事務局長
Discussion
■設計から施工までを新たなニーズに合わせて再編する
  コメンテーター:馬場正尊/Open A Ltd.代表取締役

<SessionIV> 家守という、古くて新しいシゴト
Introduction
■建築という分野の仕事としての可能性は今まさに広がる機を得ている
  島原万丈
Presentation
■賃貸住宅の大家のシゴトには大きな可能性があって、暮らしとまちを変える力がある
  青木純/(株)メゾン青樹代表
■「高品質低空飛行」をモットーに金を稼ぐためだけに働くのはやめる
  伊藤菜衣子/暮らしかた冒険家
■エンドユーザーを喜ばせることが、やがてビジネスになるのは、まちも同じ
  明石卓巳/(株)レイデックス代表取締役、ファジアーノ岡山ビジュアルディレクター、JAGDA正会員、岡山デザイン推進会議所属
Discussion
■まちや社会がうまく機能していないから、家守的なシゴトを自分で始めている
  コメンテーター:嶋田洋平

Epilogue 建築業界の境界線に広がる、主体的に生きるための働き方

内容説明

時代を生き抜くための新たな職能とは?自らリスクを負い、小さな実践を重ねる「働き方と生き方の未来」がそこにある!

目次

1 大学で建築を学んだけれど(人口減少によって建築が余る時、どう働くか;仕事のつくり方を知るために、建築を一度あきらめる ほか)
2 自分のシゴトは自分でつくる(独立しているのであれ、組織の中にいるのであれ、楽しく、ごきげんに働くとはどういうことなのか;元手をかけず、ひとりでもできる「ナリワイ」を増やしながら無理しない生き方に ほか)
3 未来の工務店のすがた(日本の住宅の八割をつくっている工務店の未来はどうなるのか?;妄想から打ち上げまで。住まい手と一緒に楽しむライブのような家づくり ほか)
4 家守という、古くて新しいシゴト(建築という分野の仕事としての可能性は今まさに広がる機を得ている;賃貸住宅の大家のシゴトには大きな可能性があって、暮らしとまちを変える力がある ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuma Arimura

1
「学生の頃、悩んでいる時に早稲田商店街会長に『木下、悩むっていうことと考えるっていうことは別だぞ』と言われたのです。悩んでいる時は完全に思考が止まっているらだから悩むのは止めて考えろと。」「これから、大量生産されるプロダクトは大きな会社が強いという状況は変わらないと思いますが、大量生産が必要な領域は狭まっていき、残る部分では小さいチームのほうが有利ということになっていくでしょう。そのどちらで仕事をするのかということは意識しておいたほうがいい」2017/01/02

かみのけモツレク

0
読みやすい2015/05/26

Humbaba

0
例え金銭的には豊かでないとしても、それが豊かな生活を送れないということには必ずしもなるわけではない。自分の欲しいものと相手のほしいものを交換して、互いに欲しい物を手に入れる。原始的な生活と思われるかもしれないが、そうやって補いあう事ができればそれは幸福なことであるといえる。2015/05/03

mami

0
少し読むのに時間がかかったけど、こういう働き方確かにあるな。って思った。 今まで建築の王道って思ってきたところから考えると、邪道に思えたり、王道を走るのをあきらめた道に思えたりしそうだけど、新しい建築の仕事が生まれ始めてるんだと思った。電話から携帯電話の時代になったような変化がもう来てるんだと思う。 私はもう建築の道にどっぷりいる人の側だけど、色んな気づきがあった一冊でした。2015/03/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9072084
  • ご注意事項

最近チェックした商品