なぜ2人のトップは自死を選んだのか―JR北海道、腐食の系譜

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なぜ2人のトップは自死を選んだのか―JR北海道、腐食の系譜

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822274481
  • NDC分類 686.211
  • Cコード C0034

内容説明

脱線炎上、データ改竄、不祥事が相次ぐJR北海道。腐食は組織の奥深くまで進行していた。徹底した現場取材に加えて、“自殺”した相談役など8名の証言から真実に迫る。

目次

第1章 胚胎―JR北海道の三重苦
第2章 堕落―動労トップのコペルニクス的転回
第3章 呪縛―政治にもてあそばれた赤字路線
第4章 傾倒―「夢」の犠牲になった安全運行
第5章 対立―労働組合に分断された滑稽な職場
第6章 挫折―JRタワー、都市開発路線の功罪
第7章 審判―“再国鉄化”に未来はあるか?

著者等紹介

吉野次郎[ヨシノジロウ]
日経ビジネス記者。1990年創立の慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(環境情報学部)の1期生。96年に日経BP社に入社。「日経コミュニケーション」編集部で通信業界を、「日経ニューメディア」編集部で放送業界を取材する。2007年から「日経ビジネス」編集部に所属。電機業界や自動車業界を担当した後、事件や事故、内紛など、主に企業の不祥事を取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

34
自殺は切腹と同じなのか?責任の取り方。記者会見がそんなにイヤなのか?  昨今の号泣議員も閉口ではあるが。責任を取るとき、自らが死んで組織を守る。そこまでして忠誠心を持たされる。就社、社畜(佐高信)の果てか。 自殺しても事故が絶えない(016頁)。目的は自殺しなくてもよいのに、事故が絶えればいいだけのことだ。なぜ、こうなるのか? 組織病理なのだ。 1980年と2014年の北海道内路線図はぷっつりと切れた路線が顕著になって きている(030頁~)。これは過疎高齢、人口減少を如実に物語る。  2014/07/10

スプリント

12
製造業もそうですが労組の問題は深刻ですね。読了後にやるせない思いでいっぱいになりました。2021/03/21

hamao625

10
課題は多いと感じました。広大な土地の北海道。移動距離の長さ。使用人口の少なさ。組合の対立。組織の隠蔽体質。政治のしがらみによるしわ寄せ。貨物の多さ。線路が痛む。貨物の総重量は45トン。満員の山の手線でも30トン。現場は頑張っているのでしょうが、手がまわらない。問題は根深い。どう考えても他のJRの会社とは一緒にはならない。生活には欠かせないので政治的な配慮もして欲しい。札幌駅周辺の商業施設は華やかですが、本業は黒字にはなりにくい要素がいっぱい。再生してもらわないと使用者として絶対困ります。2014/09/28

嘉月堂

6
恥ずかしながらJR北海道がこんなことになっているとは知りませんでした。脱線事故があったようなぼんやりとした記憶があるんですが、社長2人が自殺するなんてことになっているとは。国鉄時代から組合の力が強いこと、組合同士の対立が激しいことはなんとなく聞いていましたけど、ここまで凄いとは思いませんでした。動労の委員長が分割民営化は避けられないものとして、経営側につき組織を延命させるところなど(誤解を恐れずに言えば)凄いなと思います。ジョセフ・フーシェのような凄さ。並みのエリートでは太刀打ちできないでしょう。2014/07/21

jack

5
鈍行でさえ、まともにに運用出来ない会社が、北海道新幹線なんて、100%無理。大体が、鉄道事業で黒字を出す必要なんて、あるんだろうか? 国の事業に黒字を求める、「愚民行動」は、もうやめるべき。インフラは、投資ではない。国の事業は国民が等しく受益する分配公序であり、投資ではない。民営化自体、間違いだ。 ☆ 4.82014/06/26

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