内容説明
NHK「ためしてガッテン」や「名医にQ」でおなじみの専門家が、理想の眠りを解き明かす!
目次
睡眠の疑問10連発!
第1章 眠らなくなった日本人
第2章 体内時計25時間周期はウソだった
第3章 「8時間睡眠が理想」もウソだった
第4章 目からウロコの不眠症治療法
第5章 属性別・眠りのアドバイス
第6章 健やかな睡眠のための12の指針
第7章 さまざまな睡眠障害
著者等紹介
三島和夫[ミシマカズオ]
国立精神・神経医療研究センター部長。1963年、秋田県生まれ。1987年、秋田大学医学部医学科卒業。秋田大学医学部精神科学講座助手、同講師、同助教授を経て、2002年米国バージニア大学時間生物学研究センター研究員、米国スタンフォード大学医学部睡眠研究センター客員准教授。2006年6月より現職。日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事、日本生物学的精神医学会評議員、JAXAの宇宙医学研究シナリオワーキンググループ委員など。これまで睡眠薬の臨床試験ガイドライン、同適正使用と休薬ガイドライン、睡眠障害の病態研究などに関する厚生労働省研究班の主任研究者を歴任した
川端裕人[カワバタヒロト]
文筆家。1964年、兵庫県生まれ。東京大学を卒業後、テレビ局勤務を経て独立。1998年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。小説のほか、多数のノンフィクションがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
102
「コスパ」、「タイパ」のこのご時世に「徹夜」なんてのは愚の骨頂でしかない、とされています。「睡眠時間を削ってまで」や「徹夜」を懐かしく感じる私としてはなんだか寂しいような気がしますが、睡眠科学が進むにつれ「より良い睡眠」が解明されようとしていることを大変興味深く眺めました。本書出版から10年が経過した今、解明はどれくらい進んだのだろう。そんな思いを馳せながらの読書でした。2025/06/10
壱萬参仟縁
51
7時間台の人がいちばん長生きである(020頁)。体内時計:日本人の周期は24時間10分、米国人は24時間11分。 非同調型は体内時計の周期が長い(091頁)。ま、睡眠の重要性をわからない業者が、在庫管理で鼠除けを設置しても 周囲の住民に何の説明責任も果たさず、ICレコーダーで記録されていても何の反省もないのでは、裁判沙汰になりかねない。 その自覚が求められる。 2015/04/25
Norico
40
人間の体内時計は25時間周期、8時間寝なきゃいけない、10時から2時のゴールデンタイム・・・みんな間違いだったとは。。目からうろこです。子どもの睡眠時間がどんどん短くなっている、というのが深刻。生活のリズムの中での太陽の力のすごさも実感。休みの日に寝だめしたと思ったのにだるくなっちゃう理由あたり、身に覚えがありすぎて・・・。定期的なリズムが大事なんですね。とても参考になりました。2015/07/16
鈴
29
いままで読んだ睡眠の本では一番面白かったというか、納得できた。日本人って本当、寝ないんだねー。男性より女性が睡眠時間が短いのは日本だけ。女性は家事も育児も仕事も、いっぱいいっぱいで可哀想だよ。ちなみに私は旦那より寝てるけど。子供が小さいうちは、寝せつけで睡眠リズムが狂ってしまうのは仕方ないが、出来るかぎり、夜に連続で寝られるように頑張ろー。2015/02/11
白義
24
8時間睡眠こそが理想の睡眠時間、というのは俗説で、実際には個人差があり、8時間にこだわりすぎることはないそうな。とはいえ、それでも日本人は圧倒的に眠らない国民らしく、寝不足による単純な経済損失は3兆5000億円、医療費を含めると10兆円という試算もあるという。さらに、体内時計が25時間周期というのもいまは否定されていて、個人差があるおまけに平均もそれよりはかなり短い。そうした新事実を伝えながらも煽りはなく、睡眠科学の現状を伝えながら読者の属性別に具体的なアドバイスに繋げていて好印象2014/11/04