内容説明
パソコン市場の急減で大幅減益に沈んだ日本電産。積極的なM&Aで「精密モーター世界一」を成し遂げた永守経営もついに限界を迎えたとささやかれた。だが、この男はあきらめてはいなかった。逆境の渦中で海外企業を相次ぎ買収、グローバル一体経営に向けて、前代未聞の大改造に挑んでいた。
目次
第1章 「もう残尿感なし。絞りきった!」―創業40年、大減益からのリスタート
第2章 「ハードワーキングやぁ」―無理を通して道理に変える人間力
第3章 「固定費を絞り尽くせ!」―ダメ企業の甘えを壊す組織再建力
第4章 「どんな3流も1流にできる」―眠れる力を呼び起こす人間改造力
第5章 「先のことが不安で仕方ないんや」―小心に裏打ちされた想像力
第6章 「買収後、即座に思惑通り動かせる」―大胆に組織を変える転換力
第7章 「数字へのこだわりが企業を磨く」―M&Aを支える市場対話力
第8章 「死ぬまで日本電産の面倒を見る!」―69歳で変わり続ける成長力
著者等紹介
田村賢司[タムラケンジ]
日経ビジネス主任編集委員。1981年大学卒業後、全国紙を経て88年に日経マグロウヒル(現・日経BP社)入社。日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitsu44
9
2010年代の事業ポートフォリオの転換と海外M&Aの話が興味深かった。2017/07/28
舟江
3
永守重信氏は2~3日前に新聞で引退し、会長職に退いた報道があったが、まだこんな内容の本があったのかと驚かされた、まるで電通の鬼の十則のような内容。中小企業のおっちゃんじゃあるまいし。まあ恥も外聞もなくやってこれたので今があるのだとは思うが…。2018/02/17
きよ
3
ファイナンスの勉強をしてM&Aに興味を持ったので、日本電産の本でも読むかと買った本。内容は日本電産の概要でした。EBITDAの10倍のM&Aはやらない、将来をみこした事業ポートフォリオを描く、徹底的なコスト削減、買収先の経営者は残す、合併はしない方針。などなど、理論からじゃなくて、経験から生まれた経営思想には圧倒的な創業者の迫力があります。これだけ明確な組織文化があれば、好きか嫌いかが綺麗に分かれるで、確かに動きやすいんでしょうね。強い組織とは何かを垣間見れました。2014/04/28
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/09/04
yuki_business
2
永守重信氏の経営者としての根幹は二面性にあるのではないか。永守イズムという揺るがぬ哲学がある一方、環境にあわせた柔軟な変化を常に取り入れている。大胆なM&Aの裏には、自身を小心者と分析するほどの入念な準備がなされている。このように異なる面を持ち合わせることにより、経営者として成功することができたのではないかと思われる。2014/12/22
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