内容説明
JRもりそなも一度は死んだ会社だった。その立て直しの極意を細谷英二・元会長が語る。
目次
1時間目 企業再生の極意 改革は最初の100日が勝負(「本社が大阪ということも知らなかった」;座標軸を見失うと経営はおかしくなる)
2時間目 企業風土の改革 銀行の常識は世間の非常識(「従業員は昔に戻りたがる」;伝票枚数を改革前の8割近くも削減)
3時間目 大企業病の予防策 社外取締役と女性は正しく使え(天国の近道は地獄への道を熟知すること;社外取締役は大企業病の予防策)
4時間目 カリスマと後継者 社内に4%の「鬼」を育てよ(外部からの社長起用をあきらめた過去;役員選考のプロセスも「見える化」)
著者等紹介
細谷英二[ホソヤエイジ]
1945年熊本県生まれ。68年東京大学法学部卒、旧日本国有鉄道入社。87年の国鉄分割・民営化作業に関わった後、東日本旅客鉄道に入り、2000年副社長。2003年からりそなホールディングス会長に転じた。2012年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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芸術家くーまん843
6
「どんな会社も生まれ変わる」細谷英二著、日経BP社http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822274241/businessbookm-22/ref=nosimJR東日本の「駅ナカ」ビジネスの基礎を築き、りそな銀行の改革に成功した故・細谷英二氏による経営論。定番となった「日経ビジネス」経営教室シリーズの第4弾で、細谷氏は、鬼籍に入る2カ月前、2012年の9月にこの「経営教室」に登場したそうです。もちろん、故人の言葉を集め、何とか一冊にした内容であり、関係者への2013/08/27
セクシー先生
3
内内のあたりまえは、実は当たり前ではない。 その疑問はすこし優秀なひとなら気づくが、 それを組織にどう浸透させて、変化を継続的に促していくか? 凄みをわかりやすく書いています。 比較的親近感のある企業なので、より興味深くよめました2014/09/07
Yunemo
3
こうして細谷氏の言葉に接してみると、その重みがひしひしと感じられます。経営改革とは、結局のところ「心の改革」なんですね。経営に限らず人間の生き方そのもの。最も変化に対応できるものだけが生き残れる。企業もそうですが、我々自身もまさにその通り。時代、環境に合わせて自身も変わっていかなくては。でも、どこか自身に拘り、固執してもいいのかな、そういう気持ちも一面にあります。経営教室としての経営論というより、人間の考え方、生き方に、改めて、新しくて古い思想を感じながら読了。2013/11/15
加藤晶也
2
埼玉人必読の書。かな?いずれにしても埼玉りそな抜きに埼玉経済は語れない。2015/04/14
かみけん
2
国鉄、りそな銀行を再建したプロ経営者が自ら語った経営テキスト。視点、軸がしっかりしており、新時代の経営者像を示す。2015/02/20