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内容説明
全盲でどう司法試験を突破したのか?証拠写真をいかに読み解くのか?顔を見ずに依頼人の心を読むテクニックとは?ネットやパソコンをどう使うのか?苦難をエネルギーに変える思考法とは?「あきらめない心」を育んだ両親の教えとは?「だから無理」より「じゃあどうする」のほうが面白い。
目次
序章 ある受刑者からの手紙
第1章 全盲弁護士の仕事術
第2章 光を失って
第3章 司法試験
第4章 家族
終章 見えない壁を打ち破る
著者等紹介
大胡田誠[オオゴダマコト]
弁護士。1977年静岡県生まれ。先天性緑内障により12歳で失明する。筑波大学付属盲学校の中学部・高等部を卒業後、慶應義塾大学法学部を経て、慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)へと進む。8年に及ぶ苦学の末に、2006年、5回目のチャレンジで司法試験に合格。全盲で司法試験に合格した日本で3人目の弁護士になった。07年から渋谷シビック法律事務所に在籍し、債務整理や家事事件(相続、離婚など)、国選弁護などに従事するほか、障害者の人権問題についても精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
33
全盲で司法試験合格は3人目。猛烈な勉強をされたと推察する。先天性緑内障のため12歳で失明(1頁)。かつては絶望の中におられた著者が人を助け出す仕事をされている(12頁)。普通の弁護士にはわからぬ苦労が依頼者への信頼にも繋がる。依頼者とは、社会で苦しい立場に立たされ、寂しさや自責の念を抱えて生きる人たち(24頁)。生きにくい社会を変える弁護士であってほしい。慶大医学部図書館では弁護士バッジや名刺提示すれば無料で蔵書閲覧可(44頁)。受験で山川世界史用語集に点訳版がある(107頁)。2015/02/25
カロリーナ
29
ノンフィクション/評価しない 12歳の時に失明した著者のこれまでの歩み。弱視者の近親者(旦那さんは全盲)がいるので、(今更ではありますが)気付けていないこと、知っておいたほうがいいこと等、これから付き合っていく上でプラスになればとの思いと、私自身常々「努力」が足らないと自覚していたので、そういう意味でも背中を押してもらえたらと、ずっと読みたかった本。今年10月に読んだ『ぼくらは、1988年生まれ』内でドラマ化の話が出ていて、いい機会だと思い手に取りました(結局ドラマは観られませんでしたが)。↴2014/12/07
宇宙猫
25
★★★ 点字を読む速度に差があるなんて考えてもみなかった。知れば納得だけど思ってもしないことってたくさん有るんだろうな。2016/06/07
消しゴム
25
平成28年4月1日障害者差別解消法が施行され、合理的配慮が公的機関では義務化された。この法律について分かりやすく説明していたのが、この本の著者 大胡田誠弁護士だった。大胡田弁護士は、先天性緑内障のため全盲だったが、5回目の司法試験で見事合格している。「心はどこに存在するのか」「人と人との間にある」人が心と感じるものは、誰かのことを思ったときにその人との間に生じる感覚である。合理的配慮とはそんな「こころ」なのかもしれないと思った。2016/05/13
南
18
文字も大きく、読みやすい一冊。動画で見た先生の人柄も存分に伝わってきます。そして、終始ウルっとしながら読了しました。読むと仕事も勉強も頑張ろうと思えます。子どもも大人も、読んで欲しい本です。2017/12/09
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