内容説明
人気アナリストが説く為替の基本。海外ディーリングルームの経験が光る肌感覚。豊富なデータ、明解なプロ目線が海外ビジネスに役立つ。
目次
第1章 円安、円高でビジネスはどう変わる?私たちの生活は?
第2章 為替レートはどう決まる?誰が決める?
第3章 米ドルの予測、プロの視点教えます
第4章 市場の動きを知るものさしとは
第5章 中央銀行ウォッチャーになろう
第6章 知っておくと役立つ、通貨の特徴
第7章 2020年、ドル円相場を大予測
著者等紹介
尾河眞樹[オガワマキ]
シティバンク銀行・個人金融部門投資調査部長、シニアFXマーケットアナリスト。ファースト・シカゴ銀行、JPモルガンなどの為替ディーリングルームを経て、ソニーの財務部にて為替リスクヘッジと市場調査に従事。現在はシティバンク銀行で個人金融部門のアナリストとして活躍、為替市場の調査・分析を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
89
2014年に出版された本。「為替なう」を知るためにはちょっと古いかも。ただP213で紹介されている日本国債保有率の円グラフにはびっくりした。2013年9月末に日銀が保有していた日本国債は16.6%しかなかった。だが財務省の資料によると、2017年12月末には43.2%まで急増している。日銀による国債保有割合が多いかどうか素人の自分には判断しかねる。ただ市場関係者が「日銀さんに国債を買う余地がありまへんなぁ」と判断されたら、国債価格下落・金利上昇・悪い円安で日本経済が凍死するなぁと感じずにはいられなかった。2018/05/04
たかしくん。
24
私も20年前に為替ディーラーをやってました。まだ電子ブローキングとかもなかった時代ですので、もう今ではディーリングルームの雰囲気もガラッと変わったことでしょう。タイトル通り、為替は経済のあらゆる要因が重なり合って成立しているのであり、それを私自身が再確認できたのことと、ここ最近の為替、経済、そしてビジネスの絡み合いが如何に曖昧な理解に終始していたことを自覚させてくれました。今現在注視するべき為替のポイントを、本当にわかりやすく説明してくれています。2014/06/25
nizimasu
4
為替って基本的にはかなりシンプルな代物なのだが、世界情勢がここまで複雑化する中で、やっぱりどこかつかみ所のない損z内であるのも確か。それでもこの本はかなり序盤を抑えめにしつつ、後半はかなり高度だけど、かなりわかりやすい解説ぶりは図を最小限にしていても見事でさくさくと読めるのはうれしい限り。何度か読むともっと理解が深まるなあ。どうしても仕事と関係ないと読み飛ばしがちだがこの本は退屈させない構成で、最後まで一気読みでした2014/09/01
奈良 楓
4
前作の「本当にわかる為替相場」が良かったので購入、今回も良著でした。対象は、リーマンショックから2014年初め位までに主に焦点を当てています。為替の動きを主著者は金融と製造業で仕事をされていたようで、原則はこうで、でも実際為替はこう動いて、こんごの懸念はこう、ということをわかりやすく述べています。2014/08/24
Mikatas
3
ヘッドラインを見るだけでなく、継続的に指標をウォッチして中長期的な市場への影響を考えよう、という気持ちを持てた。業務のTime Horizonがド短期から中長期に変わったので、この思いを忘れないようにしたい。2017/06/25