内容説明
システム統合、サプライチェーン改革、品質向上…自信を持って乗り切るための実践ノウハウ。人と組織を情報でつなぎ“壁”を崩す。成果を挙げた手法と手順の詳細を開示。IT部門改革10年の軌跡。
目次
JFEグループの今―人と組織をつなぎ業務変革に挑戦
変革の起点「J‐Smile」―業務に必要なデータを明確化営業と製鉄所を連携する仕組みを構築
変革の基盤づくり―業務とシステム全体を明確にして全社最適が可能な基盤・推進体制を作る
変革事例(サプライチェーン変革に着手販売・生産計画を最適化;分断されていた工程・納入情報を統合顧客と営業・工場・物流部門をつなぐ)
グループ会社の変革―ERP導入失敗から立ち直る5日間のモデリングで変革案作成
IT部門も変革―障害撲滅からシステムのプログラム構造改革へSECIモデルを利用し意識改革
インタビュー―JFEスチールの業務変革にかかわったキーパーソン・インタビュー
解説―概念データモデルを利用して業務変革の基盤を作る
著者等紹介
安保秀雄[アンポヒデオ]
1985年、早稲田大学大学院理工学研究科修了。同年、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社。企業情報システムやエレクトロニクス分野の雑誌編集に従事。日経エレクトロニクス副編集長、日経コンピュータ副編集長、日経CG編集長、日経ITプロフェッショナル編集長を務める。2010年、エスエーシー代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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牧神の午後
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情報システムにおけるPMI(Post Meger Integration)の素晴らしいドキュメント。NKK、川鉄のシステム統合(システム構築)の進め方、さらに野中先生提唱のSECIモデルを活用したIT部門の変革まで、ITに関する大きな課題とケーススタディは全てこの本で網羅されたんじゃなかろうか、と圧倒された。データモデル、オブジェクト指向開発方法論の解説もあるのだけど、それはちょっとコンサルの我田引水が鼻についた。2012/09/12
山中崇之
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現在の業務柄、参考になるかなと思って読んてみた。 内容は実に重厚。 NKKと川鉄合併に伴うシステム改変プロジェクトの全貌がほぼ網羅されており、よくここまで情報開示したなと思う。 結論、極めて王道に則ったアプローチ(データの流れを掴む、業務要件を明確化する等)をしており、その過程や目標について、プロジェクトマネージャーが根気強く浸透させ、経営幹部もそれを認知・周知したことが本プロジェクトの一旦の成功に繋がっていると感じた。やはり、プロジェクトはリーダーや経営幹部(プロジェクトオーナー)に拠2012/07/09