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デザインの小骨話

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822259518
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C2034

出版社内容情報

デザイナー山中俊治氏が語る
創造的思考の舞台裏

Suica改札機の読み取り部をはじめ、自動車や時計など
数々のプロダクトデザインを手掛けてきた山中俊治氏。

デザイナーとして、また大学の研究者としての活動を通して、
社会やモノとそれを取り巻く様々な課題を粘り強く考え、
「デザイン」という解を生み出してきた。

山中氏がこれまでの活動を通して培った
思考方法とデザインのルールを、
繊細なタッチで描かれたたくさんのスケッチとともに
親しみやすい語り口で伝えるデザイン・エッセイ。

第一章 生き物と人とその仕組み
第二章 日常の観察
第三章 つくる人の視界
第四章 スケッチの役目
第五章 仕事の作法
第六章 空へ

目次

第1章 生き物と人とその仕組み
第2章 日常の観察
第3章 つくる人の視界
第4章 スケッチの役目
第5章 仕事の作法
第6章 空へ

著者等紹介

山中俊治[ヤマナカシュンジ]
デザインエンジニア/東京大学生産技術研究所・東京大学大学院情報学環・教授。1982年東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車デザインセンター勤務。1987年よりフリーのデザイナーとして独立。1991~94年まで東京大学助教授を務める。1994年にリーディング・エッジ・デザインを設立。2008~12年慶應義塾大学政策・メディア研究科教授。2013年4月より東京大学教授。デザイナーとして腕時計から鉄道車両に至る幅広い工業製品をデザインする一方、技術者としてロボティクスや通信技術に関わる。2004年毎日デザイン賞受賞、ドイツIF Good Design Award、グッドデザイン賞受賞多数。2010年「Tagtype Garage Kit」がニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

50
デザインは、自分の中で、数年前から重要な言葉の一つ。時間の経過とともに、思考の範囲が広がる一方で、コアにある概念のようなものが固まってきている。人は、日々の営みの中で、繰り返し観察し・思考し・判断し・行動している。これ自体がデザインだと思う。そんなことを、改めて考える豊かな時間となった。山中さんの文章は、穏やかでありながら、芯が太い。2023/05/20

shin_ash

6
昨年の入院のお供に買い込んだが、手術後は読書どころでなく、そのまま積読になっていたのを掘り返した。山中先生は東大の公開セミナーで話しを聞いて興味を持ったので読んでみようと思った。あまりデザイナーの本は読まないが、山中先生の話はロジカルにデザインの考え方を優しく語ってくれるので、色々と考えさせられ、ヒントになる様に思う。普段、プロダクトのデザインについて、何も考えていなかったことを痛感させられる。「対象をよく観る」と言うことなのだが実践は難しい。自信はないが観るためのスケッチを訓練した方がいいように感じた。2023/12/13

AoiHinata

6
「ともかく私は、自分の思考方法や仕事の流儀を彼らに伝えようとした。いつも何をみているのか、何を面白いと思うのか、どう観察し、何をもって発見したとみなすのか。さらには、アイデアの出し方や造形のスキル、いつ仕事をし、どう休みをとるのか、なぜその仕事に価値があると思うのか。そんなことを全部伝えてみよう思った。それは、かつて私自身が欲しかった「先生」だったからである」2019/12/22

小木ハム

6
義足のデザインをされている先生だという事で、お顔は知っていました。しかしこんなに人柄の良い方だったとは。モノの捉え方がとっても深い。いかに自分が、薄っぺらな部分でしか世界を見てないかを痛感する。これからは、単にモノをカタチとして捉えるだけじゃなく″何故そのカタチなのか″を考えて見ていきたいな。合間合間に挿し込まれるスケッチ、綴られる文章には朴訥と、しかし上品さが漂っていて、読み進めるのがとても楽しかった。″終わりに″の最後で奥さんにあてた一文が素敵です。雰囲気の良い本。2018/03/15

しみそー

5
■書き方によっては鋭い洞察と映るような発見や思考の数々が、淡々とそれでいて朗らかに書かれている。山中先生の、スルスルっと本質へと迫っていく柔らかい眼を思い浮かべながら読んだ。■この本はテーマで話題を整理していたりと、随分と纏められている。しかしそれでも、体系ではないように感じる。思考の片隅から、なにか体系めいたものの存在を感じ取れるだけである。それはまるで、魔法使いに並んで歩く弟子の視点だった。■短期間の「並歩」で学べることは多くはない。それでも、握り締めていた拳がふと開く様な、朗らかさを学べた気がする2020/07/01

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