出版社内容情報
本書は、M&Aから3年以上が経過した、成果が上げられていないケースを念頭に、いかに良い方向に向かわせるかを目的にした実践書。ダメM&Aを成功に導く実践書
シナジー創出の成功確率をあげる鉄則を大公開
M&Aに関する書籍はいくつも出版されていますが、M&Aは「目的が大事」、「デューデリジェンス(買収監査)での見極めが大事」、「PMI(Post Merger Integration、M&A後の統合)が肝心」といった、当たり前のことを説いたものが大半です。
さらにそれらのPMIについての書籍では、統合後1年以内の話を前提にしているものがほとんどです。
これに対して本書は、M&Aから3年以上が経過しても成果を上げられていないケースをベースに、そこから「いかに良い方向に向かわせるか」に力点を置いた初の実践書です。
実際に起こり得る典型的な失敗エピソードを出発点に、どのような考え方で対処すべきかを44の鉄則にまとめました。
本書のテーマは“セカンドPMI”。1度目のPMIは制度や仕組みなどハード面が主眼になりがちですが、セカンドPMI は組織や人の感情に絡む統合がターゲットです。
統合直後にはステークホルダー(利害関係者)が多くて検討が進めにくかった領域や、M&Aの負の遺産として残ってしまった課題を解決します。
◎第1章
M&Aの基本鉄則
「M&Aで経営目標が達成できる!」という神話
M&Aの失敗は買収後の問題?
「あのM&Aは高い買い物だった!」と言われる
大義名分としての「シナジー」が乱用される
Coffee Break¶M&Aは結婚と似ている
◎第2章
M&A後の組織融合の鉄則
出自が異なる者同士で、腹を割って議論ができない
現場が新しいトップの方針に腹落ちしていない
お互いが自分達の出自のほうが優れていると思っている
「前はこうだった」という言葉が社内で飛び交う
出自の異なる者同士で、あうんの呼吸が通じない
Coffee Break¶「ダイアログ」を上手く使おう
◎第3章
M&A後の人材管理の鉄則
社内で中継業務を担う人がやたらと増えた
将来に不安を感じた人材がどんどん辞めていく
「なんでこんな人を採用したの?」と言われるようになる
子会社の経営を、誰に任せればいいか分からない
Coffee Break¶KPTを使って日々振り返ろう
◎第4章
M&A後の経営管理の鉄則
買われた会社からの経営報告の質がイマイチほか
子会社に経営を任せすぎて、規律が利かなくなった
子会社が単なる処遇のための会社になる
M&A後、需給管理が上手くいかない
Coffee Break¶KPIには正しい使い方がある
◎第5章
M&A後の戦略実行の鉄則
M&A前に策定した事業計画に固執して、融通が利かない
M&A後に打ち出した新しい戦略が、ことごとく失敗する
他社事例ばかり気になり、灯台下暗し
社内プロジェクトが道半ばで立ち消えになってしまう
Coffee Break¶戦略と戦術の違い
◎第6章
M&A後の再編の鉄則」
M&A後、SKU再編が進まない
M&A後、工場再編が進まない
M&A後、物流拠点の再編が進まない
M&A後、社内システムの再編が進まない
Coffee Break¶タイプを見極めて専門家を使いこなす
田中 大貴[タナカダイキ]
著・文・その他
内容説明
M&A成功には44の鉄則がある。組織と人の壁を壊す方法。
目次
第1章 M&Aの基本鉄則
第2章 M&A後の組織融合の鉄則
第3章 M&A後の人材管理の鉄則
第4章 M&A後の経営管理の鉄則
第5章 M&A後の戦略実行の鉄則
第6章 M&A後の再編の鉄則