地方発ヒットを生む逆算発想のものづくり―「稼ぐ地方」へ脱皮しよう

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地方発ヒットを生む逆算発想のものづくり―「稼ぐ地方」へ脱皮しよう

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822257200
  • NDC分類 675
  • Cコード C0034

出版社内容情報

地方発のヒット商品を作って地域に新しいビジネスを作る。市場の最新消費スタイルの変化から逆算して開発を成功に導くノウハウ集 地方の活性化にはさまざまなアプローチがありますが、本書はものづくりから地域に儲かるビジネスを持続的に作ることを目的にしています。特に、この先も地域とともに生き、地方をなんとかしたいと活動しているすべての人に向けています。
 東京では、地方発の良いモノへの期待が高まっています。実際にこの2?3年だけをみても地域産品を扱う専門店は大規模なものから小規模なものまで増えています。都市部の消費者は地域産品を求めています。
 ところがそんな消費者の期待とは裏腹に、地方の作り手に落とし穴があります。消費者の求めるものを調べることも、対応することも自分たちの良さをきちんと伝えることもせず、十年一日のごとく昔ながらのやり方・考え方を変えない事業者にたくさん出会います。


第1部 ドキュメント「ものづくり・流通の現場から」

第1章 高知と島根に見る逆算発想のものづくり事例

逆算発想のものづくり事例1
出雲「薬草×美活」プロジェクト

逆算発想のものづくり事例2
高知発!女性が喜ぶ「名物商品」プロジェクト

第2章 逆算発想でつくる地方発ヒット商品開発プロセスとは
逆算で「ものづくり」を考えるとはどういうことか

第3章 バイヤーの知りたいことから逆算する流通・販売戦略
どんなお店で売れば、使ってほしいお客さんに届くでしょう

第2部 事例研究コラム「ヒット商品開発のヒント

第1章 ヒットの背景を探る事例研究
日本中が目標にする高知県馬路村のヒットはなぜ生まれたか
燕のアイス用スプーンはなぜヒットしたのか?
黒潮町缶詰製作所に見るモノからコトへのものづくり
土佐ジローはなぜ愛されたのか
「モノからコトへ」の隠れた意味

第2章 人口動態の変化に着目するものづくり/消費構造分析
「おひとりさま」が変える三つの消費スタイル
団塊ジュニア女性の「ゆるみ」市場に注目
シニア向け新市場に地域発で何ができるか
ビヨンド2020には新しいヒットが生まれる
常識に縛られていては見えない若者の消費スタイル
変わりゆく「家庭」の姿に向き合うこと
世界を「おもてなし」する2020年のニッポンの姿
良いものを作るだけではなぜダメなのでしょう?

第3章 買い手の気持ちに寄り添う/市場トレンド分析
「自分が主役!」の女性ファンを獲得するには?
「もっとシンプルに!」高齢化時代のヒットの生まれ方
地方からいきなり海外市場という選択肢
年後のお客さんの姿を想像してみよう
若い世代が支える男性向け美容という新市場
フライパン騒動から見えてくるもの
ビール戦争、プレミアム市場の次が示すもの
ペット市場は猫を中心に今後も注目

第4章 大都市圏で売れるための商品企画/コンセプトづくり
「大企業じゃないから」こそ有利な時代
地域発ヒット商品の開発で陥りがちな落とし穴に注意
ライバルのことをどれくらい調べたか
その調査のやり方で本当に大丈夫ですか?
ストーリーが大事って言うけれど
地域のストーリーを掘り起こそう
「ターゲット」「デザイン」「ストーリー」を再考しよう
「便利さ」が生む不利と「不便さ」が生む価値
地方発ヒットは?一発屋?よりロングセラーを
「ターゲット」をずらして勝負できるか考えてみる
地域活性化のためのKPI設定の落とし穴

第5章 買い手の心にピンポイントで刺さる/商品企画
価格から考えるシェアギフトという分野
そのデザイン、「しゃべりすぎ」ていませんか?
「余計なことをしない」の大切さ
「美味しいもの」を作れば売れるのか
「生産者しか知らない」を新しいビジネスに
守るか?攻めるか?それが問題だ
「世界遺産は取れたけど」と、ならないために

第6章 作り手の自己満足に陥らないものづくり/商品づくり
地域発ヒットに必要なデザインの3要素
そのこだわりはただの手抜きではないですか?
作り手目線のご当地グルメはなぜダメなのか
その価格設定で大丈夫ですか?
その「サイズ」で本当に売れますか?
そのカラーは誰を幸せにしていますか?
地域資源の深堀りを活かすコラボを
自分だけで何とかしようとしていませんか?

第7章 販売現場を味方に!/販路開拓・バイヤーマッチング
「欲しいもの」と「似たようなもの」
特産品、土産物、いやげ物、違いはどこ?
「いい人」と「思いやり」のビジネス考
方言や外国語のネーミングに要注意
地域のヒットは地域ぐるみで生み出すもの

第8章 あらゆる情報ネットワークを活用して売る/情報発信
マスコミに売り込むためのチェックポイント
ソーシャルネットワークが生む「ネタ消費」「いいね消費」
その情報発信で大丈夫ですか?
情報、モノ発信の次は「コト」を届ける
中堅・中小企業だからこそネット活用を

第9章 受け継がれていくためのブランディングと業務改革
その「日本一」ってホントにすごいですか?
「ジビエで地域おこし」も全国競争の時代へ
「持っているもの」と「求められているもの」
地域ブランドを育てる3つのチェックポイント
ブランドを育てるための4つのステップ
「3:4:3」を活かすものづくり、人づくり
自分を変えなければ状況は変わらない
ヒット商品の裏に女性活躍あり
あとがき
参考文献とおすすめの本


渡辺 和博[ワタナベ カズヒロ]
著・文・その他

日経BP総研マーケティング戦略研究所[ニッケイビーピーソウケンマーケティングセンリャクケンキュウショ]
編集

目次

第1部 ドキュメント「ものづくり・流通の現場から」(高知と島根に見る逆算発想のものづくり事例;逆算発想でつくる地方発ヒット商品開発プロセスとは;バイヤーの知りたいことから逆算する流通・販売戦略)
第2部 事例研究コラム「ヒット商品開発のヒント」(ヒットの背景を探る事例研究;人口動態の変化に着目するものづくり/消費構造分析;買い手の気持ちに寄り添う/市場トレンド分析;大都市圏で売れるための商品企画/コンセプトづくり;買い手の心にピンポイントで刺さる/商品企画;作り手の自己満足に陥らないものづくり/商品づくり;販売現場を味方に!/販路開拓・バイヤーマッチング;あらゆる情報ネットワークを活用して売る/情報発信;受け継がれていくためのブランディングと業務改革)

著者等紹介

渡辺和博[ワタナベカズヒロ]
日経BP総研マーケティング戦略研究所上席研究員。1986年筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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tenori

0
ものづくりを生業としていなくても読み物としては面白い。ブランディングと言う視点(中でもストーリー性の構築)からは学ぶべきことも多い。地方が活性化するのは悪いことではない。 個人的にはヒットする商品イコール優れた商品とは思っていないし、ヒットさせることを狙って作られる商品には魅力を感じない。歴史や風土をベースに、地域性を感じられる発想を取り入れることで、結果ヒットすることが望ましいと感じる。 初版第一刷。気のせいか誤字誤植が散見される。消費者目線の重要性が記されているわりに詰めが甘い。残念。2019/01/11

Sanchai

0
この本、メチャ面白かったです。高知県の方、必読。この本自体が高知県の宣伝しているのではと思えるぐらい、豊富に事例を取り上げています。商品づくりと地域資源の発掘、流通の選択やPR活動を、最終的なゴールである消費者の求めるものや生活スタイルから逆算して、各々の段階を組み立てようと論じられています。あるものをあるがままに売ろうという発想からなかなか抜け出せないブータンの人に読んでほしい。売れるものを開発しなければいけないのに。2018/06/05

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