私のリーダー論

宮内 義彦【著】

日経ＢＰ（2018/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 182p／高さ 20cm
• 商品コード 9784822257088
• NDC分類 336.3
• Cコード C0034

出版社内容情報

自らの経営体験からまとめた
必ず身に付け、実行すべき日々の心得集自らの経営体験からまとめた
必ず身に付け、実行すべき日々の心得集

リーダーの条件として、宮内氏が書き留めてきた10カ条を初めて公開し、
その内容を詳しくまとめました。
大企業に勤めていて、いずれは経営陣を目指す管理職や若手社員、
またベンチャー企業の経営者や起業家らに向けて、イノベーションを起こす経営、
持続的に発展する組織とはどのようなものかを10カ条を基に詳しく解説します。

【はじめに】　リーダー論をまとめた10 カ条
　　30、40代の意識で将来に大きな差がつく
　　トップの仕事は実践とイノベーション
【プロローグ】
　　「無難な組織運営」との違い
　　シンプルな項目、実践には根気
　　自社が生きていく道を決める
　　ひたすら「新しいものを生み出そう」と考える
【第１条】　鼓舞・激励し総力で　Motivation and Inspiration
　　総力戦で勝ち抜くために
　　部下の話を聞いていますか
　　叱咤激励は心を込めて
　　トップは時に静かに動く
　　マイナスの仕事も励ます
　　問題意識を共有する
【第２条】　熟考する　Comprehension and Contemplation
　　「即断力」はリーダーシップではない
　　前例踏襲に落とし穴
　　情報の優先順位の付け方
　　都合が悪い話は聞こえてこない
　　考え抜いた先にある落とし穴
　　リスクを把握して動く
【第３条】　照準を絞り注力する　
　　ポートフォリオ・マネジメントを取り入れる
　　「選択と集中」との違い
　　希望の種を見い出そう
【第４条】　代表する　Embodying Company Values
　　実現できなければ経営者失格
　　「穏便に」の心が実現を阻む
　　全て背負う覚悟を
　　課題や問題に目を向ける
　　ストーリーを考える
【第５条】　経営者としての自覚を常に持つ　Keep ownership mind
　　「自分の会社」の思いで経営
　　社員の心に点火する
　　勇気を持ってやり遂げる
　　全責任を持つ
　　人材の重みを考える
【第６条】　人材育成・活用　Human management
　　会社は学校ではない
　　採用、配属を見直そう
　　「いい会社に入れた」で安心
　　ＭＢＡが欠かせない時代に
　　人材流動化がさらに進む
　　人材交流でバリューチェーンを築く
　　“火消しつぼ”を作らない
【第７条】　存続と継続　Continuous Evolution and Growth
　　企業は弱体化する
　　現状維持すら難しい
　　信用収縮にも負けない
　　「怖さ」への感覚を大切に
　　攻めも守りも強くする
　　配分システムが関心の的に
　　社会への説得力を持つ
【第８条】　グランドデザインを描く　Charting a Visionary Course
　　方向の見極めから始める
　　自社の事業にフィットさせる
　　事業計画は参考資料
　　金融以外の事業領域を拡大
　　これからの社会の見通し
　　ロールモデルは持たない
【第９条】　マクロ観を身に付ける　Learning about Macro View
　　歴史観から学ぶ
　　新たな競争ルールが市場をかき回す
　　データ分析だけではただの評論家
　　マクロとミクロの視点を併せ持つ
　　人との距離も学ぶ
【第10条】　向上心を持つ　A Willingness to Learn
　　前向きな生活をする
　　謙虚であること
　　知らないものへの好奇心
　　“会社人間”の時代は終わり
　　組織より人材を変える
　　社会のリーダーになる人の資質
【エピローグ】
　　よりよいビジネスのために
　　イノベーションは小さなことから
【おわりに】
　　創業に携わってたメンバーの誇り
　　もう一度、オリックスをつくりたい


宮内 義彦［ミヤウチ ヨシヒコ］
著・文・その他

内容説明

必ず身に付け、実行すべき日々の心得集。『私の経営論』、『私の中小企業論』に続くシリーズ集大成。

目次

第１条　鼓舞・激励し総力で
第２条　熟考する
第３条　照準を絞り注力する
第４条　代表する
第５条　経営者としての自覚を常に持つ
第６条　人材育成・活用
第７条　存続と継続
第８条　グランドデザインを描く
第９条　マクロ観を身に付ける
第１０条　向上心を持つ

著者等紹介

宮内義彦［ミヤウチヨシヒコ］
１９３５年神戸市生まれ。５８年関西学院大学商学部卒業。６０年ワシントン大学経営学部大学院でＭＢＡ取得後、日綿実業（現双日）入社。６４年オリエント・リース（現オリックス）入社。７０年取締役、８０年代表取締役社長・グループＣＥＯ、２０００年代表取締役会長・グループＣＥＯ、０３年取締役兼代表執行役会長・グループＣＥＯを経て、１４年シニア・チェアマン就任。これまで総合規制改革会議議長など数々の要職を歴任。新日本フィルハーモニー交響楽団理事長などを務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[モビエイト]

宮内さんのリーダー10ヶ条。リーダーになる人向けにわかりやすく必ず身につけ、実行すべき日々の心得集。 わかりやすくまとめてあるので読み易いです。

2018/05/05

[nemuo]

ここでいう「リーダー」はどちらかというと経営者。天下のオリックス宮内さんがいうことなので説得力もある。実は当たり前のことしか書いてないが変に凝った言い回しより分かりやすい。伝えたい内容をシンプルな言葉で。とても分かりやすいのは良かった。

2021/03/05

[坂田 哲朗]

イノベーションという言葉が随所に見られます。「身近なイノベーションは、昨日と同じことをしない、少しでも何かを変えてみる、ということから始まると思います。」とし、その上で「何年、何十年に一度訪れる革新的イノベーションに挑戦しやり遂げる。」その視座から10ヶ条を見ていくと面白い。

2018/06/06

[Opus13]

オリックスは、パブリック・イメージの向上に非常に気をつかっている会社だと知った。「これからの世の中は、社会の感性が経済合理性より強い力を持っていくのだと思います」という著者の言葉が象徴的だった。

2020/09/01