出版社内容情報
Googleが知ってる?あなた?は誰?
検索履歴やスマホの位置情報から自動的に生成され、
刻々と変貌しながらデジタル空間をさまよう「データの幽霊」
(=デジタル・アイデンティティー)の正体に迫る!
アルゴリズム解析を前にすると、「私たちが何者なのか?」という問いは、「コンピューターは私たちを何者だと言っているか?」という問いに等しくなる。アルゴリズムによって「セレブリティー」とされたり「信用できない」とされたりするのと同じように、生身の個人としての自分を無視された私たちは、自らの生をコントロールできなくなる……。[序章より]
……著者は述べる。「私たちは、私たちの実在がもっぱらデータである世界に生きているわけではなく、私たちの実在がデータによって拡張される世界に生きている。つまり、私たちはすでにデータでできている。…テクノロジー派未来主義者の言うシンギュラリティーは決して訪れない。なぜなら、すでにここにあるからだ。」
肉体の死を超えて、自我や意識がサイバー空間の中で「生き続ける」というファンタジーは、すでにデータとなって漂流している私たち自身の迷妄である。ひとつだけ確かなことは、私たちが実在の死を迎えても、私たちの個人データはサイバー空間を漂い続けるということだ。[武邑光裕氏・解説より]
序章
第1章 カテゴリー化――データを使える形にする
第2章 管理――アルゴリズムはあなたを捕まえる
第3章 主体性――あなたは何者だと思われているか
第4章 プライバシー――命懸けの要求
まとめ コンピューターの中の幽霊
解説 武邑光裕
ジョン・チェニー=リッポルド[ジョンチェニーリッポルド]
著・文・その他
高取 芳彦[タカトリヨシヒコ]
翻訳
武邑 光裕[タケムラミツヒロ]
解説
内容説明
Googleが知ってる“あなた”は誰?検索履歴やスマホの位置情報から自動的に生成され、刻々と変貌しながらデジタル空間をさまよう「データの幽霊」(=デジタル・アイデンティティー)の正体に迫る!
目次
第1章 カテゴリー化―データを使える形にする
第2章 管理―アルゴリズムはあなたを捕まえる
第3章 主体性―あなたは何者だと思われているか
第4章 プライバシー―命懸けの要求
まとめ コンピューターの中の幽霊
著者等紹介
チェニー=リッポルド,ジョン[チェニーリッポルド,ジョン] [Cheney‐Lippold,John]
米国ミシガン大学アメリカ文化学部デジタル研究分野の准教授で、デジタル市民権、アイデンティティーとプライバシー、監視社会についての講義を担当し、インターネット、カルチュラル・スタディーズ、コードとアルゴリズム研究を専門とする
高取芳彦[タカトリヨシヒコ]
1982年、神奈川県生まれ。ニュース記事を中心に翻訳・編集を手がける
武邑光裕[タケムラミツヒロ]
メディア美学者。QON Inc.ベルリン支局長。1954年生まれ。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、VRからインターネットの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイブの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
たぬき