出版社内容情報
社員が生き残りをかけて同僚と戦うか
それとも勝つために競合他社と戦うか
それを決めるのは「社風」だ!
多くの企業や組織は、社風を築き、保持し、強化するのに大変な苦労を重ねている。それらの組織のリーダーたちは、社風について心理学的観点に立つ系統的な知識を持たないために、直感に頼るか、あるいはよその社風をまねるしかなかった。しかし、アップルやサウスウエスト航空、ザッポス、リッツ・カールトンの社風をまねても、借りものの社風は一貫性に欠け、結局は、まがい物にすぎない。
ほとんどのビジネスパーソンは、社風や組織文化が重要だと知っていながら、それらを築くには「秘術」が必要で、うまくいくのはほんのひと握りの天才的な人だけだと思い込んでいる。
本書は、その「秘術」の背景にある科学を明らかにする。著者らは、過去1世紀に及ぶ研究を土台としながら、20年にわたって調査と研究を重ねてきた。対象は、プログラマーやコンサルタント、教師、投資銀行のファンドマネジャーから、サウスウエスト航空やアップルストア、スターバックスといった伝説的な社風を持つ企業の第一線に立つ社員まで、数万人に及ぶ。
その結果、優れた社風や組織文化を築く秘術は、見事なまでにシンプルな科学から成り立っていることを解き明かした。さらに、世界中の国々で、この科学が通用するかどうかを試し、効果を確認してきた。
これまで社風はあいまいでわかりにくいものとされてきたが、著者たちが編み出した「社風の科学」を活用すれば、企業のリーダーは社風の強度を測定し、弱い部分と強い部分を見極め、組織文化に変革を起こし、自ら伝説的な社風を築くことができるようなる。その社風のもとで、社員たちは躍動し、これまで決して見せなかったほどの高いパフォーマンスを発揮するようになっていく。
著者が開発したのはトータルモチベーション指数(ToMo指数)。簡単な質問にいくつか答えて集計すると、社風を数字で可視化することができる。ToMo指数を用いれば、自社の組織文化のどこが強みでどこが弱点かが明らかになるので、自社の社風を改善していくことが可能となる。
ちなみに、さまざまな企業のToMoを調べていくと、称賛に値する社風を持つ企業のToMo指数は、総じて同業他社の平均より約15点高い。
・アップルストアは、同業他社の平均より14点高い。
・ノードストロームは15点高い。
・ホールフーズは14点高い。
・スターバックスは18点高い。
・サウスウエスト航空はライバル社より14点高い。
15点の差があれば、従業員も顧客も違いをはっきり感じることができる。
ニール・ドシ[ニールドシ]
二人は合わせて20年間、著名な企業や組織団体において、社風や組織文化の変革を手がけてきた。ベガ・ファクターを共同で創設し、情報テクノロジーや学習プログラムの導入、人事システムの変革などによって、激変する経営環境に適応し高業績を生み出す社風の構築を支援している。ニール・ドシは、マッキンゼー・アンド・カンパニーの元パートナーで、テック・スタート・アップの創設メンバーである。リンゼイ・マクレガーは、マッキンゼー・アンド・カンパニーでフォーチュン500企業とのプロジェクトを牽引し、学校システムや非営利団体の経営にも携わってきた。二人は夫婦で、ニューヨークで暮らしている。
リンゼイ・マクレガー[リンゼイマクレガー]
二人は合わせて20年間、著名な企業や組織団体において、社風や組織文化の変革を手がけてきた。ベガ・ファクターを共同で創設し、情報テクノロジーや学習プログラムの導入、人事システムの変革などによって、激変する経営環境に適応し高業績を生み出す社風の構築を支援している。ニール・ドシは、マッキンゼー・アンド・カンパニーの元パートナーで、テック・スタート・アップの創設メンバーである。リンゼイ・マクレガーは、マッキンゼー・アンド・カンパニーでフォーチュン500企業とのプロジェクトを牽引し、学校システムや非営利団体の経営にも携わってきた。二人は夫婦で、ニューヨークで暮らしている。
野中 香方子[リンゼイマクレガー]
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業。主な翻訳書に『2052 今後40年のグローバル予測』『China2049』(ともに日経BP社)、『137億年の物語』『ネアンデルタール人は私たちと交配した』(ともに文藝春秋)などがある。
内容説明
アップルストアは競合他社より14点、スターバックスは18点も「社風指数」が高い。捉えにくい「社風」を科学的に可視化。あなたの会社の社風も簡単に測定できる!
目次
第1部 ToMoとは何か?―高業績を導く社風は、驚くほど明快な基本的要素から始まる。それは、「なぜ働くのか」である。(動機スペクトル;ToMo指数)
第2部 ToMoはパフォーマンスをどのように押し上げるか?―ToMoは社風と組織のパフォーマンスをつなぐミッシングリンクである。(パフォーマンスについて再考する;パフォーマンスの陰と陽)
第3部 なぜ、優れた社風は少ないのか?―妨げとなる偏見と習慣(非難バイアス;硬直か流動的か)
第4部 どうすればToMoの高い社風を構築できるか?―ToMoの科学を知り、適切な道具を持っていれば、悪い社風も変えることができる。(業績を照らす灯明;ファイヤー・スターター;アイデンティティー;遊び場;1000の階段がある場所;成果主義;狩猟集団;火守り人;パフォーマンスの調整;活動に火をつける;科学者の歯ブラシ)
著者等紹介
ドシ,ニール[ドシ,ニール] [Doshi,Neel]
20年間、著名な企業や組織団体において、社風や組織文化の変革を手がけてきた。ベガ・ファクターを創設し、情報テクノロジーや学習プログラムの導入、人事システムの変革などによって、激変する経営環境に適応し高業績を生み出す社風の構築を支援している。マッキンゼー・アンド・カンパニーの元パートナーで、テック・スタート・アップの創設メンバーである。ニューヨークで暮らしている
マクレガー,リンゼイ[マクレガー,リンゼイ] [McGregor,Lindsay]
20年間、著名な企業や組織団体において、社風や組織文化の変革を手がけてきた。ベガ・ファクターを創設し、情報テクノロジーや学習プログラムの導入、人事システムの変革などによって、激変する経営環境に適応し高業績を生み出す社風の構築を支援している。マッキンゼー・アンド・カンパニーでフォーチュン500企業とのプロジェクトを牽引し、学校システムや非営利団体の経営にも携わってきた。ニューヨークで暮らしている
野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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