出版社内容情報
「創造的破壊」というキー概念が出てくる、ケインズと並ぶ20世紀を代表する経済学の巨人シュンペーターの主著。
「本書は、ノンフィクションの世界に聳え立つ二〇世紀の金字塔です。著者のヨーゼフ・シュンペーターは主に経済学者として活躍しましたが、本書は決して一つの領域に収まるものではありません。従来の垣根を越えて、経済学、歴史学、政治学、社会学、哲学、法学、ビジネスの世界を自在に行き交います。
シュンペーターと同世代の思想家で、これほど膨大な知識を融合して、このような一つの独創的な世界に統合する訓練を受けた人は――そしてそれを実現できた人は――極めて稀でした。(中略)
シュンペーターは自らの途方もない才能と知識をすべて本書につぎ込みました。この本は四〇年にわたって重ねてきた歴史、イデオロギー、経済制度、政治、人間社会に関する深い思索の結晶です。自分の好みを表に出さないよう細心の注意を払っており、これまでのどの著作よりも手の込んだ作品となっています。」(トーマス・K・マクロウによる本書序文から)
トーマス・K・マクロウによる序文
第1部 マルクス主義
第1章 預言者マルクス
第2章 社会学者マルクス
第3章 経済学者マルクス
第4章 教育者マルクス
第2部 資本主義は存続できるか
第5章 経済成長率
第6章 資本主義のイメージ
第7章 創造的破壊のプロセス
第8章 独占的行為
第9章 禁猟期
第10章 投資機会の消滅
第11章 資本主義文明
第12章 崩れ落ちる防壁
第13章 広がる敵意
第14章 解体
第3部 社会主義は機能するか
第15章 下準備
第16章 社会主義の設計図
第17章 設計図の比較
第18章 人的要素
第19章 移行期
ヨーゼフ・シュンペーター[ヨーゼフシュンペーター]
ヨーゼフ・シュンペーター(1883?1950)オーストリア・ハンガリー帝国生まれの経済学者。ウィーン大学法学部で博士号を取得。グラーツ大学教授時代の1912年に『経済発展の理論』を刊行。19年、オーストリア共和国の大蔵大臣に就任したが、同年辞職。21年、ビーダーマン銀行頭取に就任。24年に同銀行が経営危機になり、頭取を解任される。25年にボン大学教授に就任。32年に招請を受けてハーバード大学教授に就任。起業家によるイノベーションによって創造的破壊が生み出され、経済が成長していくという動的資本主義観で多大な影響を与えた。著書に『景気循環の理論』、『経済分析の歴史』など。
内容説明
起業家精神、イノベーション、創造的破壊。卓抜な動的資本主義論で再び脚光を浴びる知的巨人の預言の書。
目次
第1部 マルクス主義(預言者マルクス;社会学者マルクス;経済学者マルクス;教育者マルクス)
第2部 資本主義は存続できるか(経済成長率;資本主義のイメージ;創造的破壊のプロセス;独占的行為;禁猟期;投資機会の消滅;資本主義文明;崩れ落ちる防壁;広がる敵意;解体)
第3部 社会主義は機能するか(下準備;社会主義の設計図;設計図の比較;人的要素;移行期)
著者等紹介
シュンペーター,ヨーゼフ[シュンペーター,ヨーゼフ] [Schumpeter,Joseph A.]
1883~1950。オーストリア・ハンガリー帝国生まれの経済学者。ウィーン大学法学部で博士号を取得。グラーツ大学教授時代の1912年に『経済発展の理論』を刊行。19年、オーストリア共和国の大蔵大臣に就任したが、同年辞職。21年、ビーダーマン銀行頭取に就任。24年に同銀行が経営危機になり、頭取を解任される。25年にボン大学教授に就任。32年に招請を受けてハーバード大学教授に就任。起業家によるイノベーションによって創造的破壊が生み出され、経済が成長していくという動的資本主義観で多大な影響を与えた
大野一[オオノハジメ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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