物語戦略

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物語戦略

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822251437
  • NDC分類 675
  • Cコード C0034

出版社内容情報

逆転・進出・生き残り――。
物語を武器にする会社の戦い方とは?

逆転・進出・生き残り――。
物語を武器にする会社の戦い方とは?

顧客の選択に決定的なインパクトをもたらす
「シンボリック・ストーリー」を核にして、
マネのできないビジネスモデルを創り出す。
その事例とフレームワークを解説。

■「監修者序文」より
本書は、一般的な競争戦略の本では真正面から取り上げられることのない、
「おもしろさ」に着目します。
本書で取り上げる「おもしろさ」は企業の「物語」のおもしろさです。

物語は、競争戦略やビジネスモデルと結びついて、
顧客や従業員をはじめとするステークホルダーを強く引き付ける力なります。
それは多くの人に愛される、アイドルやアーティストの逸話のようなものです。
いつしか伝説となり、共感の源として、ファンの心に刻まれます。

本書ではこのような「企業が持つ強みを象徴する物語」を「シンボリック・ストーリー」と呼びます。
多くのステークホルダーの間で共有され、語り継がれることで、
ビジネスモデル自体の独自性を強くしてくれるものです。

その方法論を提示することが本書の目的です。
いろいろな会社の成功事例を紹介しながら、
シンボリック・ストーリーの効果を明らかにしたうえで、
物語を戦略的に活かすためのポイントを解説します。

第1章 伝説の物語──企業の見え方を変える力
沈まないトランク
100万人の命を救ったエンジニア
売っていない商品の返品に応じる百貨店
勤務時間中に社員をサーフィンに行かせる会社
クレージーな人たちを尊敬する企業

第2章 シンボリック・ストーリー──情報化社会における経営資源
シンボリック・ストーリーの条件
情報化社会は物語社会
ビジネスモデルの核に物語を埋めこむ
つくってから伝えるという思考法からの脱却

第3章 物語を武器にする会社──逆転・進出・生き残りをかけた戦い
「逆転」 近大の完全養殖マグロ
「進出」 タニタの社員食堂
「生き残り」 PING のソルハイム博士

第4章 マネのできないビジネスモデルを描く──物語戦略の構築
ステップ1 物語を「見つけ出す」
ステップ2 力を「テストする」
ステップ3 ビジネスモデルに「適合する」

第5章 地上の星はどこにあるか──シンボリック・ストーリーを探す視点
人的資源タイプとその効果
物的資源タイプとその効果
組織資源タイプとその効果
物語発掘の2つの視点
偶然を捕まえる

第6章 物語のマネジメント──組織を強くする仕組みをつくる
物語が組織を強くする
仕組みづくりの3つのポイント

内容説明

逆転・進出・生き残り。物語をテコにする。シンボリック・ストーリーを武器にする会社の戦い方とは?

目次

第1章 伝説の物語―企業の見え方を変える力
第2章 シンボリック・ストーリー―情報化社会における経営資源
第3章 物語を武器にする会社―逆転・進出・生き残りをかけた戦い
第4章 マネのできないビジネスモデルを描く―物語戦略の構築
第5章 地上の星はどこにあるか―シンボリック・ストーリーを探す視点
第6章 物語のマネジメント―組織を強くする仕組みをつくる

著者等紹介

内田和成[ウチダカズナリ]
早稲田大学ビジネススクール教授。東京大学工学部卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。日本航空を経て、1985年ボストンコンサルティンググループ(BCG)入社。2000年6月から2004年12月までBCG日本代表を務める。2006年には「世界で最も有力なコンサルタントのトップ25人」(米コンサルティング・マガジン)に選出された。2006年から現職。競争戦略やリーダーシップ論を担当するほか、エグゼクティブ・プログラムでの講義や企業のリーダーシップトレーニングも行う

岩井琢磨[イワイタクマ]
コミュニケーション戦略プランナー。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)。広告会社に入社後、インストア・プランナー、クリエイティブ・ディレクター、ブランドコンサルタントなどを経て現職。製造業、流通サービス業界を中心に、企業ブランド戦略および企業コミュニケーション戦略の策定・実行支援のプロジェクトを数多く手がけている。日本マーケティング学会会員・マーケティングサロン委員、日本広報学会会員

牧口松二[マキグチショウジ]
マーケティング・ディレクター。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)。広告会社に入社後、ブランドコンサルティング会社の創立メンバーに加わり執行役員に就任。その後現職。製造業、流通業、店舗型サービス業界を中心に、事業戦略、ブランド戦略の策定・実行支援、サービスクオリティマネジメントなどのプロジェクトを数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

89
伸びる企業には物語がある。物語を紡ぎ、戦略的に活用しようという本。◆企業を見ていくうえで、物語やエピソードがある企業はとても魅力的に映るのは間違いないと思う。商売をするにも、人材を確保するにも、有利に働くであろう。色んな企業のエピソードを探してみるのも面白そうだ。◆例えば、「タイタニックのルイ・ヴィトン物語」は、タイタニックが沈んだとき、ルイ・ヴィトンのトランクは沈まずに、それに捕まって助かった人がいたとか。◆自社の強みを象徴する物語=シンボリック・ストーリー。◆物語の分類:「人」「商品・技術」「組織」2020/02/03

いたろう

38
物語戦略とは、企業が持つ強みを象徴する物語である「シンボリック・ストーリー」を経営資源として、競争優位を獲得する手法。タイタニックが沈んだ時に沈まなかったルイヴィトンのトランク、社員食堂で話題になったタニタ等々。シンボリック・ストーリーが、企業や商品に対する信頼感を形成し、ビジネスモデルの模倣では太刀打ちできない優位性を創るということは理解できるが、例示されているストーリーの多くは、企業が意図せず出来上がった「伝説」のように思われる。いかにシンボリック・ストーリーを作り出すかへの言及がもう少し欲しかった。2016/06/15

きいち

33
君の提案は正しいかもしれないけどおもしろくない、という上司の言葉(ほんとに言われたら結構へこむよね)から抜け出すための著者たちの工夫。非常に読みやすい。『ストーリーとしての競争戦略』と『物語の作法』など自分も読んできた本を丁寧に咀嚼し、いまの日本の身近な事例で解説して、ちゃんと「じゃあどうするのか」まで具体的に述べてくれる。◇この手法、企業の話ではなく個人のキャリアの戦略として応用できる。面接や営業場面で選ばれている人、「紹介」のある人は確かに、「おもしろくて、人に話したくなるエピソード」を持ってるもの。2016/12/24

シン

18
仮説思考、論点思考の流れで3冊読了。前2冊のスキルをもとに今後のビジネスモデル構築のための参考として。2018/05/14

ろび

12
面白いと思う会社には、必ず魅力的なストーリーがある。本書では、そんなシンボリック・ストーリー(企業が持つ強みを象徴する物語)を持つメリット、探し方、事例を紹介している。 確かに、安全性に拘る自動車メーカーは幾つもあるけれど3点式シートベルトの開発と特許無償公開のストーリーを知るとボルボが特別安全性を追求してる会社に見えてくるし、ずっと印象に残る。 個人的には「悪ガキを採用する」ことを決めている玉子屋のストーリーが面白かった。2019/04/19

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