出版社内容情報
なぜ、TSUTAYAが家電をやるのですか? なぜ、「活字離れ」の今、巨大書店を全国展開するのですか? 会員5000万人超の「Tポイント」のビッグデータがありながら、 経営は「勘」を重視するって本当ですか?
業界の常識を軽々と超え、革新を起こし続ける
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田宗昭社長に
川上蓉子氏が迫る。
第1章 なぜ、TSUTAYAが家電店?
第2章 なぜ、巨大書店を全国展開?
第3章 なぜ、ビッグデータより勘なの?
第4章 なぜ、“おんな”の気持ちがわかるの?
第5章 なぜ、会社を「小さく」するの?
【著者紹介】
ifs未来研究所所長。1961年新潟生まれ。早稲田大学商学部卒業。文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム入社。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。『川島プロジェクト』(文藝春秋)、『伊勢丹ストーリー戦略』(PHP研究所)、『エスプリ思考』(新潮社)、『社長、そのデザインでは売れません!』など著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
37
”インフラ”としての生活と文化の提案。論理ではなく五感。故に、ビッグデータの「!」。真骨頂はやはり「武雄市図書館」。発想から実現までの秘話が秀悦。斬新さというよりぶれない”インフラ”軸!一方、失敗事例の「ディレクTV」も印象的。経営者としての哲学、”信用”。「三方良し」を体言。読書の観点で、「紙」という文化も 環境変化に合わせて共存させてくれるという期待を抱かせる企画・戦略。然るに、先日報道された「武雄市図書館」の問題の実態はどうなんだろうなぁ・・・。2015/10/05
ミッキー・ダック
21
代官山蔦屋書店で新しい店舗のあり方を提案したCCC社長増田宗昭氏へのインタビュー。モノが売れないのは、消費社会の変化に対応していないからで、もはや人々が求めるのはモノの新しさや豊かさではなく、魅力的な生活の提案。ネット通販が主流になっている時代のリアル店舗の役割は、提案生活のワクワクするような体験だという。顧客視点の徹底ということだが、その発想力・企画カ・実行カには脱帽。しかもT会員53百万人のビッグデータから人の感覚を捉えるというから驚き。増田氏の発想の秘密が解き明かされ面白く勉強になった。 2016/08/09
宇宙猫
15
★ 対談だから好きなことを言ってるだけなんだけど、思ったことを実現しちゃうのはさすがだと思う。2015/10/09
緋莢
13
カフェを併設した大型書店「代官山 蔦屋書店」をオープンし、さらに二子玉川には「蔦谷家電」を開店。九州の武雄市のリニューアルオープンにも関わるなど多様なビジネスを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。何故、今家電店なのか?巨大書店を全国展開する意味は?などをCCC代表取締役である増田宗昭に訊く。2015/09/04
ゆう
10
ライフスタイルの変化を分かりやすく解説してくれたり、コンセプトを共有できれば全員がその方向にいけるといった、どの企業にも言えることを分かりやすい言葉で書かれているので分かりやすい。人の目線に立てるための努力をしたから、企画屋として成功しているんだって思いました。自由とはやらなければいけないことをやることって、組織の中の自由の定義みたいで好きな考え方です。2016/04/04