町工場の娘―主婦から社長になった2代目の10年戦争

電子版価格
¥1,760
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

町工場の娘―主婦から社長になった2代目の10年戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822250560
  • NDC分類 532
  • Cコード C2034

出版社内容情報

町工場を営む家の次女として生まれ、32歳の時に突然、主婦から先代の後を継ぐことになった女性経営者の奮闘記。

 幼少期に亡くなった兄の「生まれ変わり」として育てられた。「ひょっとして私が会社を継ぐのかな…」という“予感”はあったが、大学卒業後は父の会社(ダイヤ精機)の取引先でもあった自動車部品メーカーに就職。その後、父に請われ、ダイヤ精機に入ったが、経営方針の違いから、2度のリストラ宣告を受ける。しかし、32歳の時に父が急逝し、突然社長を継ぐことに。バブル崩壊の余波もあって赤字経営が続く中、再建の舵取りをいきなり任され、以後、様々な壁にぶつかりながら、「町工場の星」と言われるまでに社業を復活させた。
生産管理へのIT導入、「交換日記」による若手社員との対話など、「情と論理」のバランスの取れた、女性ならではの経営手法が注目され、ダイヤ精機には今や全国から見学者から訪れる。その2代目社長が初めて筆を取り、父や兄への思いを綴りながら、社長になってから10年の軌跡を克明に振り返る。

第1章 突然、渡されたバトン
「余命4日」の衝撃/暗証番号が「最期の言葉」/男の子として生きる/…
第2章

内容説明

えっ、私が社長!?ジリ貧会社を再生した勇気と知恵と笑顔の物語。

目次

第1章 突然、渡されたバトン(「余命4日」の衝撃;暗証番号が「最期の言葉」;治療費を稼ぐための起業 ほか)
第2章 手探りの会社再生(生き残りのための「3年の改革」;体当たりの「人材育成」;明日のための「フロンティア開拓」)
第3章 私の仕事論(社員の知恵を結集する;悩まないで迷う;「動け、動け」と念じる ほか)

著者等紹介

諏訪貴子[スワタカコ]
1971年東京都大田区生まれ。95年成蹊大学工学部卒業後、自動車部品メーカーのユニシアジェックス(現・日立オートモティブシステムズ)入社。98年父に請われ、ダイヤ精機に入社するが、半年後にリストラに遭う。2000年再び父の会社に入社するが、経営方針の違いから2度目のリストラに。2004年父の急逝に伴い、ダイヤ精機社長に就任、経営再建に着手。その後、10年で同社を全国から視察者が来るほどの優良企業に再生した。経済産業省産業構造審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

102
著者はダイヤ精機社長の諏訪貴子さん。父の急逝をきっかけに専業主婦から32歳で精密加工メーカーの二代目社長に転身し、製造ラインなどで機械部品の良否を判定する測定具「ゲージ」を主力商品に同社を再建。2013年「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」大賞受賞、2017年11月にNHKにてドラマ化している。 感銘を受けたのは何事にもポジティブに受け止める姿勢。シェークスピアの言葉「世の中には幸も不幸もない。考え方次第だ」の一節から「悪いように考えなければいい」とネガティブ思考を排除。わたしも見習おうと思いました。2022/07/04

のんき

90
町工場を営む家の次女として生まれ、32歳の時に突然、専業主婦から先代の後を継ぐことになった女性経営者のお話し。経営を立て直し、V字回復させます。「社長は動け、動け」が、印象に残ってます。社長室で椅子に座ってないで、現場に行って、何が必要か、何に困ってるか、工夫することはないか、社長室の椅子に座ってたらわかりません。もう、ほんとにうちの社長にも読んでもらいたいな(笑)社長よりほとんどが年上の従業員。彼らもよかったな。会社が生き残るには、機械化や、コンピュータなどのIT化も必要だけど、やっぱり人だと思いました2018/01/23

ユザキ部長

88
ルーツやアイデンティティを語る上で姿形を見たこともない幼くして亡くなった兄の存在が強烈なインパクトを残す。余命4日と言われた悲劇。そこから2代目社長をやると決めた勇気は運命。「世の中には幸も不幸もない。考え方次第だ。」ザ・町工場のプライド。自慢話はたいへん勉強になりました。これからも夢の続きを追い求めて下さい。2015/07/03

Willie the Wildcat

76
拘りからの脱皮が自然、周囲にも変化を齎す。長野の旅行会での幹部の言葉が、最高の動機付けとなる!二度の”リストラ”も父娘の親子、そして自社への愛情の裏返し。ToBeを明確にした一貫性。加えて、QA発表会や経営大賞などを通した社風や文化の醸成過程が印象的。巻末の「感謝の手紙」から、その根底の哲学は読み取れます。心に響く手紙だなぁ。動けと念じるなど、前向きな姿勢も好感。経営危機や孤独感の先の連帯感。リーダーシップ冥利につきますね。2017/12/04

ゆみねこ

76
大田区の従業員30人ほどの町工場「ダイヤ精機」、急逝した父の後を継ぎ社長に就任した諏訪貴子さんの体験記。女性ならではの細やかな心づかいとチャレンジ精神、ウーマン・オブ・イヤーを受賞されたということも、この本を読めば納得。シェークスピアの言葉『世の中には幸も不幸もない。考え方次第だ』を座右の銘として努力した10年間、何とも魅力的な方だと思いました。2015/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8968694
  • ご注意事項