内容説明
責任の所在が曖昧でなく、誰かが責任をとれば、組織は成功するのだろうか?“組織における責任”を考える『戦略と実行』の続編。
目次
第1部 組織における責任(組織における責任とは何か;責任とリスク;トップの責任)
第2部 個人の責任感を組織力に高める(組織力とは何か;組織の慣性と組織改革;組織におけるトップの仕事;組織におけるコミュニケーション;組織力の本質)
第3部 「責任を持つ」組織作りをめざして(「責任を持つ」組織に向けた基本1 「よい目標」を作る;「責任を持つ」組織に向けた基本2 事実を共有する;「責任を持つ」組織に向けた基本3 会社を「私物化」する;日本の組織力再生に向けて―なぜ日本企業に優秀なミドルは育つのに優秀なトップが少ないのか)
著者等紹介
清水勝彦[シミズカツヒコ]
慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授。東京大学法学部卒業。ダートマス大学エイモス・タックスクール経営学修士(MBA)。テキサス大学経営学博士(ph.D)。戦略コンサルタント会社のコーポレイトディレクション勤務の後、研究者に。専門は経営戦略立案・実行とそれに伴う意思決定・戦略評価と組織学習。テキサス大学サンアントニオ校(2000年~2010年、テニュア取得)を経て、2010年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiromi go!
14
「責任を負う」ためには、自分の意見、パッションを遠慮せずに言う事を通して、積極的に組織のメンバーと対立し、そこで相手を言い負かす事に終らず、互いの考えの違いを明確にし、創造力を働かせて合意に到達する、すなわち対立から融合に昇華する事が必要である、みたいな内容。面白過ぎます。2014/08/07
seura
1
図書館/2020/08/15
westwing
1
相変わらず、鋭い考察と読みやすい内容です。2014/03/03
しのはら(か)
1
管理職になる前に必読すべき本。マスメディアにかかわる人にとっても必須。「責任と権限がイコールならその人の価値はない」「情報量と意思決定の質は比例しない」(ある時点まで正比例)。トップの仕事は「不確実な状態での判断」「トレードオフを伴った判断」★★★★★2013/01/17
ミッキー
1
目標が共有されていない、対立を避けて事実を把握出来ていない。経営コンサルとして企業の実態をみた著者だからこその指摘だと深く共感した。「わざわざ」口に出さないといけないのだと自分に言い聞かせました。口に出して言って、動かすことが責任なんだと。2013/02/16