内容説明
「不運な人」と「幸運な人」はどこが違うのか?スイス・バンカー仕込みの冷徹な観察眼で、人を翻弄する「運」の本質に迫り、「運」を向上させるための実践法則を提案。
目次
第1部 支配的な要因(究極の侮辱;誰も話さないこと)
第2部 「幸運なポジション」に立つための方法(「運」と「計画」を区別する;「人の流れ」に飛び込む;「スプーン一杯」のリスクをとる;引き際をわきまえる;運を選ぶ ほか)
著者等紹介
ギュンター,マックス[ギュンター,マックス][Gunther,Max]
1927‐1998。米国のジャーナリスト、作家。英国生まれ。11歳のときに、バンカーの父の仕事の関係で米国に移住。プリンストン大学卒。兵役の後、ビジネスウィークの編集者を経て、タイム、プレイボーイ、リーダーズダイジェストなどに寄稿。30冊近くの著作がある
林康史[ハヤシヤスシ]
立正大学経済学部教授。大阪大学法学部卒、東京大学修士(法学)。クボタ、住友生命、大和投資信託、あおぞら銀行を経て、現職
九内麻希[クナイマキ]
証券保管振替機構株式業務部調査役。一橋大学法学部卒、一橋大学修士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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岩井 靖
4
近頃、人間の運というものについて考えることが多いので、読んでみました。幸運を呼び込むためには「人のネットワークを広げる」「スプーン一杯のリスクをとる」「引き際をわきまえる」「最悪を想定する」「不公平を受け入れる」などだそうです。然し、今読んでいるイチローによる本の言葉「運をよくするには、当たり前のことをあたりまえにまじめにやること」のほうが説得力があるような気がしますが、どうですか?2012/05/26
turtle
3
まず大前提として「運の存在を認める」ことから始めているのが潔いと思います。 間違いなく運は必要だと思います。 ただ、宝くじを買うことはどうかと思います。 特に控除率が著しく不利な日本ではあり得ない選択でしょう。2012/08/19
才谷
2
運が回ってくるかどうかは神のみぞ知るとしか言えないが、それが回ってきた時に自分に受け入れられる余地があるか、運を活かすための努力をしてきたかが成功への道。2022/12/17
nizimasu
2
この著者のギュンダーは前に投機家のラリーウイリアムズが推薦していた本の「マネーの公理」の筆者でもある。投資や投機においての心構えやメンタリティは、この本にある通り、リスクを穫るスタンスと泰然ながらも常に気を配る繊細さも持ち合わせる。そして、運に身を任せるあたりも必要かと。何かと面白みには欠けるかもしれないが、今読むとピューリタンの批判など、1970年代当時としては結構ラジカルな本ではなかったのだろうか2012/05/10
ゆう
1
ぼちぼち興味深く読んだ。運にまつわるエピソード集とも読める。投資の話、ビジネスの話が多いのは、運が意識されるのがそういった場面に多いからか。平凡に、無難に生きていくには、運はさほど必要ないだろうし。運とつき合うにはリスクも必要。「人生の敗者になりたければ間違いのない方法が二つある。一つは無謀なリスクを負うこと、もう一つはリスクをまったく負わないことである」(p61)2014/03/06